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株で1億円作る(タイトルうろ覚え)

 すべてはこの本から始まりました。

 

 大学生時代、ふと立ち寄った本屋に平積みされていたんです。「株で1億円作る!」なんという魅力的なタイトルでしょうか!何でも10万円の元手で1億を稼げるそうですよ!夢見がちな若者であった私がこの本を購入し、バイトで貯めたお金をすべて株に投資したのは言うまでもありません。ちなみに10万円で1億円を稼ぐ方法というのは、

 10万円を頑張って100万まで増やす → 100万円を頑張って1000万円まで増やす → 1000万円を頑張って1億まで増やす

 バカー!俺のバカー!このロジックに少しは疑問を持てよ!案の定、1年ほどバイトして貯めたお金は紙屑となりましたとさ。株の基本的な知識も掲載してましたが、私がこの本から最も学んだことは、

 「投資は自己責任である」

2004/12/06 No.15
株の自動売買でラクラク儲ける方法 ―ザイ編集部―

 結論から言うと、そんなにラクラクでもない。

 

 基本的なチャートの見方から信用やオプションの考え方、そして流行の「逆指値」について説明されています。カブドットコム証券のオフィシャル本、と捉えたほうがいいでしょう。逆指値に興味のある方、カブドットコム証券がどんなものか知りたい方にオススメです。私は逆指値の勉強のつもりで購入しました。

2004/12/06 No.16
オニールの成長株発掘法 ―ウィリアム・オニール―

 名著。某株サイトで紹介されていたので購入。アメリカ屈指の投資家ウィリアム・オニールが、自らの投資手法「CAN-SLIM」について説明しています。

 事例として示されるグラフが、米国企業かつ古いグラフであることに違和感を感じますが、投資先を見極めるそれぞれの指標は参考になります。それ以上に、私が一番参考になったのは、損切りについての考え方です。私はこの本を読んで、損切りに対する考え方が変わりました。今から株を始める方々は、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を学ぶ前にまず損切りを学ぶことをオススメします。

参考までに引用させていただきます。

「損失を放置するというのは、ほとんどすべての投資家が犯す最も深刻な間違いである。」

 「忘れないでほしいのは、良い株などというものは存在しないということだ。値が上昇しない限り、すべて悪い株なのである。

2004/12/06 No.17
究極のテクニカル分析 ―黒岩 泰―

 テクニカル分析能力を上げたいと思い購入したのが本著です。出来高・窓・ひげの理論について書かれています。

 各所に説明のためのイラストが挿入されており、とても読みやすい構成となっています。表題には「テクニカル」と銘打ってますがファンダメンタルズ分析にも触れており、最終章には各テクニカル指標の信頼度について採点されています。テクニカル理論の装甲を一枚厚くしたい方向けです。

2004/12/06 No.18
相場のこころ

 株の売買のテクニックではなく、文字通り「こころ」を学ぶための本です。株のみならず先物取引に関する本でもあります。

 いつ何を買えばいいのか、といった即戦力のある方法論はいっさいなく、人間の心理や相場の格言が淡々と続いていきます。むしろ宗教や哲学に近い本です。

2004/12/06 No.19
「儲かる株」を自分で探せる本 ―吉田 龍司―

 3000社以上の上場企業から、自分の条件に合致する企業を見つける作業「スクーリング」の説明に特化した本。マネー雑誌のアナリストが推奨株を見つけるように、スクーリングによって株を探すことができるようになります。

 

 「好調な業績、良好な経営で、しかも株価が割安な銘柄」「株価が急落し、これから大幅な反転上昇が期待できる銘柄」など極めて詳細な条件に対し、どういった指標をどういった数値でスクーリングすればいいのかが書かれています。中長期トレーダーならば手元に置いておきたい本です。

2004/12/06 No.20
株で儲け続ける「売り方」220の鉄則 ―若井 武―

 前述までの本で、ファンダメンタルズによる銘柄選定・テクニカルによる株の買い時・買値のx%以下になった場合の損切りの概念は学びました。ところが「どうやって利益確定の売りをすればいいのか?」が解らなかったので本書を購入しました。

 本書は「損切りは絶対にするな」という方針ですので、厳密な損切りの考えが入っていた私にとっては受け入れ難い内容でした。しかし「現物のつなぎ売り」という考え方は面白いです。(でもそれって「損切り」とあんまり変わらない気が……)

2004/12/06 No.21
株式投資これだけはやってはいけない ―東保 裕之―

 名著。「株で勝つ方法は、大勝するより大敗しないこと」という言葉があります。この本は勝率よりも得失点差を重視し、大敗しないために「してはいけないこと」を説明されています。

 この本を読んだ後、自分の以前の取引を省みると「してはいけないこと」ばかりをし続けており赤面してしまいました。非常に勉強になります。

 また筆者は倒産した山一證券での勤務経験があり、そのときの話もまた読みごたえがあります。オススメです。

2004/12/06 No.22
ダイヤモンドZAI −ダイヤモンド社−

 月1発売のマネー雑誌。「マネービギナーのための攻略マガジン」と銘打ってる通り、お金の雑誌でありながらそれほど堅苦しくなく気軽に読めます。内容も株をメインとし株主優待・住宅・外貨など多岐に渡っており、目を通すだけでも楽しめる雑誌です。

 毎月、巻末に理論株価が掲載されており、私は株を買うときの指標の一つとしています。株に興味のある人は、まずは買ってみてはいかがでしょうか。

2004/12/06 No.23
天才数学者、株にハマる −ジョン・アレン・パウロス−

 これも名著。「バリュー株とグロース株、どちらが儲かる?」「ポートフォリオは分散すべきか?」など、株を数学的に分析した本です。そしてテクニカル分析など意味がないと喝破し、自ら株で大損ぶっこいた話を自戒を込めて記載しています。

 ノーベル経済学賞を受賞した人が立ち上げたファンドですら破綻し、数学者ですら株で大損する。私達はこのことを深く考える必要があるのではないでしょうか。

 難しくなりがちな株と数学のお話を、ユーモアを織り交ぜて書かれています。

2004/12/23 No.24