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神はダイスを遊ばない −森巣 博−

 実際にギャンブルで生きている作者が語る勝負哲学。これは漫画や小説など虚構の物語ではありません。カジノで自らの大金を賭し、緊張し、奮い立ち、怒り、火傷を負う。それらを数十年繰り返した作者が博打、さらには人生の本質にまで触れている書です。現在なんらかのギャンブルを嗜んでいる方には是非読んでいただきたい。

 ちなみに私はサラリーマンとして、P127あたりの話がすこぶる身に染みました。「最大のリスクは、リスクをとらないこと」

2004/01/08 No.1
東一局五十二本場 −阿佐田 哲也−

 言わずと知れた玄人、阿佐田哲也の短編集。全編が麻雀に基づいた話なので、ルールを知らないと何が何だか分かりません。ですが、麻雀を知っている人ならば「東一局五十二本場」というタイトルの凄さをわかってもらえると思います。最後のオチも秀逸。麻雀好きならぜひ!

2004/01/08 No.2
コンピュータ・ワンダーランド −クリフォード・A.ピックオーバー−

 私が大学生のころ、大学生協で立ち読みして一目惚れしてしまった本です。さまざまな数学的・コンピュータ的な話題がSF・芸術・怪奇現象・ゲーム・パズルなどと絡めて紹介されます。「ミノタウロスの迷宮」「エイリアンの楽譜」「チェス盤にブラックホールがあったら?」「死ぬまでにしておきたい100の目標」……。

 「コンピュータ」と銘打ってますが、パソコンや数学の知識がなくても楽しめると思います。むしろ、数学が嫌いになりつつある学生諸君にこそオススメします。分厚い本でちょっと値が張るので、まずは学校の図書館を探すことをオススメします。

2004/01/08 No.3
玩具修理者

 「玩具修理者」「酔歩する男」の2本立て。「玩具修理者」はホラーでして、匂い立つようなグロ描画があるので苦手な方は注意。でもラストで背筋がゾクゾクきます。「酔歩する男」はCROSS†CHANNELの世界観が好きな人ならたまらないかと。

2004/04/02 No.5
ワセダ三畳青春記

 三畳半の部屋は狭い、金はない、彼女はいない。世間からドロップアウトしているにもかかわらず、それでも明るく生きている筆者の体験談です。ヘンな隣人とのアクシデントや滲み出る閉塞感・焦燥感が、不思議な心地よさをもたらします。学生のまま大人になってしまった感じ。

2004/04/02 No.6
天国までの百マイル

 泣 い た 。

 通勤途中に読んでて普通に泣けたよ!うおおおおおおマリいいいいいいい!お前ほんとにいい女だあああああ!すばらしい本です!座右の書として、折に触れて読み直そうと思います。ほんのりと温かい読後感が味わえます。オススメ。

2004/04/02 No.7
「ツキの法則…「賭け方」と「勝敗」の科学」 −谷岡 一郎−

 カジノ・宝くじ・競馬など、ギャンブルが好きな方にオススメします。巷に溢れるギャンブル必勝法を「科学を名乗り、科学的で無い点で新興宗教と似てる」とバッサリ切り捨てる姿が実に清清しい。それだけではなく、後半は「効率的な賭け方」を統計・確率論から導いているので、その部分だけでも本書を読む価値があると思います。とりあえず、宝くじを買う気をなくします。

 この本は紀伊国屋新宿店で購入したのですが、隣に「ナンバーズ必勝法」などが並んでいたのが皮肉というか何と言うか。

2004/05/14 No.8