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流星ワゴン
仕事をリストラされ、父親とは仲違いし、息子は家庭内暴力を振るい、妻には離婚を迫られる。どん底の主人公の目の前に現れたのは、事故死した親子が運転するワゴンだった……。 父と接する息子、妻と接する夫、そして息子と接する父親という3種類の役割が物語の中心であり、すなわち男性の立場からの視点で話が進んでいきます。これを読む方の世代によって受ける印象が異なるのではないでしょうか。自分が父親の立場になって初めて分かる事って多いんでしょうね……。 |
以前、「浅田次郎は魅力的なヤクザを書くな〜」と書いたことがありますが、本人がヤクザみたいなものだった、というお話から、ハゲについて・キンタマについて・自衛隊について、と多種多様な話題について本人の体験談を交えながら語られていきます。 ただでさえ小説家のエッセイは面白いのに、それが浅田次郎となれば「リアル・プリズンホテル」のテイストで迫ってくるので面白いのなんの! 多少古い話題をあつかった章もありりますが、それでも読み応えがあります。短編集なので気楽に読むことができますよ。
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……どうしましょう。ものすごく面白かった。 いやね、りすか1の陰鬱な感じがほとんどなくなってる!主人公の鼻につく性格とか、りすかのもどかしい喋りとか、暗〜いストーリーがまるで無い!それでいて背後にそびえるしっかりとした世界観もあり、ジョジョのような知恵比べもあり、かなり面白かったです!3が出るのが楽しみで仕方がありません! 1に続いて表紙絵はアニメアニメしていますが、一読して損はない一冊です!(ただし1から読まないと設定が全くわからないと思います) |
コテコテの関西人のおばはん馬子とその弟子イルカが、ネッシーや雪男やツチノコなどのUMAを探して全国を駆け回る、という話。こう描くと色物小説っぽいですが、読んでみるとかなり面白い! 派手でわがままでスケベな馬子が、 実は「おんびき祭文」という芸の達人であり、かつUMAや古来伝承などに通じている。馬子がUMAを通じて不老不死の伝承を求める裏側で、山野千太郎もまた執拗にUMAを追い求める……最終章にて全ての理由が明らかになります!
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宮部みゆき氏がプレステのゲーム「ICO」に触発されて書いた小説。 ゲームを小説にしただけあって、ゲームのシーンを文章で表現している部分が多々あるのですが、原作をやっていない私にとってはイマイチ想像しづらい面がありました。しかしながら「広大な世界、巨大な敵に立ち向かう少年」というRPG的な展開や、謎がすこしずつ解れていくさまは読み手としてゾクゾクしてきますね!どこか冒険に行きたくなるようなワクワク感を与えてくれる本です。 |
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