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シャーロック・ホームズの冒険
この人を知らない者はいないであろう、名探偵シャーロック・ホームズ。作者のコナン・ドイルですら、「見た目は子供・頭脳は大人」なメガネショタ探偵の名前に引用されちゃうぐらい著名な方ですよ。
で、この本は「赤髪組合」「まだらの紐」など、有名すぎるにも程がある短編が掲載されています。当然、事件のオチは解っているのですが、それでも読むと面白い。 この本、別の訳者のものを読んでストーリーを把握しているのに、もう一度楽しく読ませていただきました。歴史に残る作品ですなぁ。 |
第4回「このミステリーがすごい!」選考会において、4人の選考委員が全員A評価をつけた結果、数十秒で大賞に選ばれたという桁外れな作品です。近々映画化もされますね。
そ ら お も し ろ い さ。 バチスタ手術のスターチームが、ある時期を境に術中の連続死に見舞われます。ただの偶然か、それとも医療事故か。病院長から真相究明を命じられたのは、出世にも名誉にも興味がない窓際医師だった……。 医者や医療を扱う作品であり、難解な医学用語がちりばめられているにもかかわらず、素人でも充分楽しめるのですよ!そして登場人物のキャラが立ってる!なにより軽妙な語り口がすごく肌に合うんですよね〜。ろじぱら読者のみなさんが、この本を薦めてくれた理由がわかります。良作でした!(≧▽≦) |
ストーリーが、いままで読んだ小説にはない進み方でした。
京からやってきた永吉が、江戸で豆腐屋を構える物語、です。 時代劇なんですけど、メインとなるヒーローがいるわけでもなく、大きな事件が起こるわけでもなく。永吉が妻を娶り、子をもうけ、亡くなってからも子供らの視点で話が進んでいきます。 家族間がぎくしゃくしていくのですが、最後にそれぞれの想いが明らかになり、わだかまりが解けていくのがいいですねー。しかし江戸っ子っていいなぁ……。貧乏だけど助け合って生きてく、っていう姿に共感しちゃいます。 |
「歴史上、地震で滅びた国家はないが、噴火で滅びた国家はけっこうある」
まーたとんでもない小説がきましたよ!東海地震や首都直下型地震の危機が叫ばれていますが、そんなものは目じゃないぐらいの危険が日本の地下に埋まっているそうです。それが、火山。 火山や火砕流といえば、雲仙普賢岳の火砕流(火砕サージ)の映像が印象的ですが、あの規模ですら火山学者から見れば「中の下」の威力だそうで。本書で書かれている噴火は、1時間で鹿児島と宮崎が全滅し、24時間で日本が壊滅的状況に陥る規模……。それが決してフィクションではないということが、圧倒的な知識の裏づけをもって書かれています。 とにかく情報が細かい!細かすぎて、「その知識はここで語ることはないんじゃない?」という部分もちょっとあった!噴火から逃げ惑ってるときに、神話の話を挿むことはないんじゃないかと! しかしながら、存亡の危機に瀕した日本を描いた後半からは、話の展開がスピードアップ!太平洋ベルトにある工業地帯は壊滅の危機に瀕し、円資産は数時間で大暴落。世界的な冷害の見込みから穀物価格は急騰し、周辺国はどさくさにまぎれて日本への侵犯を行う。世界中で数億人の餓死者が見込まれるなか、壊滅状態の国・日本の総理大臣が取った政策は……。ああああこんな政治家っていま日本にいるんですかねええええ! 自然のパワーの前に、人間とはなんと無力なことか。私達は生きてるんじゃない、生かされているんだという事実に気付かせてくれた良書でした! |
いやー面白い本でした!これほど気分良く読める本もそうそうないですよ!日本人ってすごい!海の男ってすごい!(≧▽≦)
今から100年ほど前、明治時代。1艘の船が難破し、乗組員16人が無人島にたどり着きます。いつ来るかもわからない船を待ちながら、生きるために島での生活を始める――。 と書くと、暗ーいイメージが漂いますが、これが違うんですよ。悲壮感が一切ない。無人島の生活がとにかく楽しそう。なにせ、島で守るべき約束の一つに、 「愉快な生活を心がけること」 があり、まさにその通りの生活を送るのです。それも、数日で救助されるなんて甘い考えはなく、十年、二十年とこの島で暮らす覚悟をもって16人が働きます。 この時代の日本人ってすごいなー、と思ったのは、難破する船から脱出し無人島へ移ろうとする時に言った、船長の言葉ですよ。
「練習生と会員は、島にあがって、何年か無人島生活をして、ただ無事に帰っただけでは、日本国に対して面目があるまい。かねてお前達が望んでいた勉強を、みっちりしなければならない。できるだけ書籍を集めて、運び出すようにしろ。船長室にあるものは、みんな持っていけ。六分儀も、経線儀も。」
すげー!щ(゚Д゚щ) 船が難破して生きる・死ぬの瀬戸際で、この台詞は言えないわー!
文体は平易で、難しい漢字もないため、小学生でも読めます。しかし大人でも十二分に楽しめる物語ですよ!オススメです! |
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