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100台のコンピュータ
「スタパ齋藤」「船田戦闘機」という、知る人ぞ知る物欲まみれのお二人が、いままで購入したパソコンの思い出を語り続けるという、ちょっと変わった本です。
で、PC8001シリーズあたりからパソコンに触れている人にとっては、懐かしさ感極まれりな端末がごろごろ出てくるんですよ!で、「ああ、たしかにこんな感じの世界だったなぁ」と当時のPC界に思いを馳せること間違いなし!また、当時のファミ通やアスキーの話もあって、これまた心くすぐられるんですよ! これが発売されたのが1998年とのことなので、ぜひ2011年現代のコンピュータについても語ってほしいなぁ、と思う作品でした! |
なるほど。確かに面白い!
2009年度「このミステリーがすごい!」の最終候補に、同一作者の二作品がダブルエントリーされた。そのうちの一つが本作「連続殺人鬼 カエル男」です! 残酷な方法で殺される被害者。つぎつぎと殺人事件が発生し、「犯人のターゲットのルール」が知られるにつれ、街はパニックへと陥っていく。そんななか、功名心に燃える刑事・古手川は、頑固な先輩刑事・渡瀬とともに、この事件へ向き合っていく――。 たしかにちょいグロなシーンもあるのですが、それを気にさせないぐらいに面白い!確かに最後のどんでん返しもあり、読後にいい感じのモヤッと感を与えてくれます!後半は一気に読んでしまいました! |
剣道を極めんとする梶原は、ある日、道場にやってきた見知らぬ老人に剣の指南を受ける。訝りながらも試してみると、みごとに的を射た指摘であった。その老人は、齋藤一。手土産代わりの酒とともに、梶原は齋藤の家へと訪ねる日々が始まる。齋藤が語る、幕末維新の物語とは――。
ネタバレ: 一刀斎 → 齋藤一 浅田次郎が描く、新撰組三番隊長・齋藤一の物語です。人を殺めることを何とも思わない齋藤が、自分の口からそのことを語るというのはなかなか面白かったです。相当な文量がありますが、気がついたら読み終えてました! |
うん、面白かったです!
政治・会社など、事あるごとに「改革」が叫ばれていますが、それが実現できた例はほとんどありません。では、改革したほうが合理的なのに、なぜ実現できないのか? 筆者は「取引コスト」を例にあげ、「個人個人が合理的に考え行動するからこそ」改革できないとしています。戦艦大和・JAL・再生紙など、実際にあった例をもとに、合理的に行動したからこその非合理を示しています。 ここで触れている理論はもっともっと難しいのでしょうが、一般人に解りやすいレベルで説明しています。社会人として働いている人であれば、いろいろと心当たりがある部分が多いのではないでしょうか。 |
面白かったです!(≧▽≦)
上杉謙信、柴田勝家、足利義昭など、織田信長と同世代に生きた者たちそれぞれの物語。タイトル「信長の影」の通り、人生において信長の影響を色濃く受けた人達ばかりの短編集です。 親族や家臣、ライバルなどが短編集の主人公なのですが、どの物語も主役が織田信長であるかのような書き方なのですよ。信長の影におびえ、侮り、油断し、と、人生を信長に影響された人達の話。とても興味深く読めました、面白かった! |
夏目漱石、与謝野晶子、江戸川乱歩など著名な文豪を、その人の食事という面から捉えた作品。
教科書の知識からは、文豪=聖人君子、というイメージしか伝われません。が、本作品を読むと、奇天烈な食事の方法だったり、それにまつわるめちゃくちゃな生活だったり、と、文豪も普通の人間なんだなーと認識させられます。 普通、食事にまつわる小説を読むと、「これを食べてみたい!」と思えるもんですが、本作品を読んでもまったく食欲がわかないのが不思議なところです。 |
アメリカのアラスカのような巨大なものから、電波塔一本だけの極小な土地まで、さまざまな飛び地が集められた本です。
現存する飛び地や過去にあった飛び地が、いったいどうして出来たのか。その歴史も併せて書いてあるので面白いです。この本を読むと、「国境って基本的にグダグダ争うものなんだなぁ」と実感できますよ! |
面白かったです!!
社会の底辺気味なダメ人間が、お互い影響しあうことで生まれる物語。どれも惨めなエロスを含んでいるのが特徴です。 エロスといえども、「隣人のHを聞くためにコンクリートマイクを買う」とか、そういうダサいところがダメ人間っぽくて面白いんですよ。だけど、ちょっとだけ共感もできてしまう自分に涙。 |
南極という極限の世界で遭難した探検隊。絶望の中、皆をまとめ上げ、数ヶ月後の生還を果たしたのは、リーダーであるシャクルトンの力に依るところが大きかった。
リーダーとはいかにあるべきか、どのように振る舞うべきか、を知ることができます。もちろんシャクルトンも完璧ではなく、日記に愚痴を記したりもするのですが、それもまた人間らしくて良い! 結局、南極探検には成功していないのですが、それでも理想のリーダーとして知られるシャクルトン。彼が南極で何を成したかがわかります。面白かったです! |
これはおもしろい!(≧▽≦)
大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で焼失した天満宮再建のための大金だった。引きとられ松吉と改めた少年は、商人の厳しい躾と生活に耐えていく。料理人嘉平と愛娘真帆ら情深い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、またもや大火が町を襲い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。 江戸・人情・料理話なんですが、まあこれが綺麗にまとまっていること!食べ物の美味しそうな書きっぷりは、さすが高田郁といったところでしょうか。いい小説でした、おすすめです(≧▽≦) |
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