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オー・マイ・ガアッ!

 オススメです!ラスベガスいきてー!!!!

 一癖も二癖もある3人が、スロットで史上最高額のジャックポットを叩き出した!しかし3人の誰に賞金の権利があるのかで揉めまくります。そこにアラブの石油王とそのお妃、かつてのマフィアに老いた殺し屋まで加わり 絡み合うという、最高に楽しい小説となっております!

 ところどころに挿入されているラスベガスの歴史やその美しさを読むだけで、そこらの紀行文には書かれていない、ラスベガスの色気を感じてしまうことでしょう。うわー!すごい行きたくなってきた!

王妃の館

 オススメです!フランス行ってポトフ食いてええええ!

 パリ10日間150万のツアーと19万8千円のツアーをわざとブッキングさせて、料金を二重に取ろうとするツアコンを軸に、これまた癖のあるキャラが盛りだくさん!コメディもさることながら、プティ・ルイの健気さに涙が……。

 上巻・下巻となっておりますが、一気に読めてしまう素晴らしい小説です!さあ泣け!

スプーン ―超能力者の日常と憂鬱

  とかく超能力の話は「本当かインチキか」が焦点となりがちですが、この本は超能力者の日常について、数年にわたり取材したドキュメンタリーとなっています。

 評論者、観客それぞれに疑いの目を向けられながら、それでも彼らを利用せざるを得ない超能力者。オウム事件が発生してから、オカルトを病的なまでに拒絶するようになった世界の中、それでも生きていかなければならない悲しみ。

 超能力者を見てインチキ臭いと思う気持ちと、超能力否定派に対する不快感、という2つの相反する想いは、読者にとっても共感できるのではないでしょうか。

まどろみ消去―MISSING UNDER THE MISTLETOE

 いつものS&Mシリーズとは異なる雰囲気で話がスタートします。おお、なんか良い感じです。犀川も萌絵も出演しないまま話が進展し、そして、

 そのまま終わったー!Σ( ̄□ ̄;

 というわけで、森博嗣の短編集です。S&Mシリーズのように理系理系してないのが特徴でしょうか。ただ、短編の一つに出てくる犀川がむちゃむちゃカッコいい。ちょっと惚れ た。

幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC 

 うん、萌絵、捕まりすぎ。

 トリックは「複雑なことをしてそうで、実は単純」という気持ちいいものでした。章が1章、3章、5章…と奇数しかないのは、次刊「夏のレプリカ」との兼ね合いだそうで、次に読むのがちょっと楽しみであります。あと巻末の紹介文をプリンセス天功が書いてるのがツボでした。イリュージョニスト。

夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER

 本作品は偶数章しかありません。前作とあわせて、初めて全ての章がそろう仕組みとなっております。でも話自体はそれほど関連がないような…。

 全体を通じ、犀川・萌絵以外の視点で事件を語られるのは、これが初めてではないでしょうか。いままでで一番、犀川の存在が薄く、いままでで一番切なかったです。。

今はもうない―SWITCH BACK

 やーらーれーたーああああああああ!

 もうね、そう言うしかない。Amazonのレビューにも「やられた」の文字が乱舞ってますよ。それぐらいやられる。ほんと、森博嗣はこういうトリックが巧いなぁ……。

 ちなみに、犀川&萌絵シリーズを読んだことのない方が、最初にこの本を読むと、まったく訳がわからないというトラップ有り。注意されたし!