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村田エフェンディ滞土録
い〜い本でした。じんわりきます。
「家守奇譚」「からくりからくさ」で、その独特の感性が好きになってしまった梨木香歩の作品です。 いまから100年前、世界がちょっとずつ焦臭くなってきた時代。考古学を学ぶため、土耳古(トルコ)へ渡った村田は、そこでさまざまな人種と交わっていきます。 下宿の仲間と議論し、神々の喧嘩にまきこまれ……と、これが梨木テイスト満載!いい雰囲気を出してますよ。Amazonの評価が高いのも納得の一作です! |
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞!
病弱で多少世間知らずだが、優しくて利発な薬問屋の一太郎。たまたま外出したその夜に人殺しの現場を目撃します。犯人は何者か。幼い頃からなぜか傍にいる妖怪たちとともに、事件の謎を解いていきます――。 テンポが非常によく、どんどん読み進められます。江戸が舞台ですが、時代背景はしっかりと説明されており、とても読みやすかったです!ちなみに続編もあるそうですよ!(≧▽≦) |
面白かったです!(≧▽≦)
京極夏彦=凶器になりえる厚さ、のイメージがある方はぜひこの本を手にとっていただきたい!短編ですよ!短編集ですよ!読みやすいですよ! 江戸の世に生きる奇才たちが、妖怪話を利用して悪党どもを捌いていく時代小説です。京極夏彦ならではの知識に、登場人物の業・悲哀などがまざっていて、それでいて読みやすいという秀作!面白かったです!(≧▽≦) |
レヴォリューションNo.3でお馴染み、ザ・ゾンビーズシリーズの第2作目です。
どこにでもいる平凡な47歳サラリーマン。ところがある日、愛娘を不良高校生に傷つけられ、復讐を誓います。ところがその矢先に損ビーズらと出会い――。 「サラリーマン版ロッキー」とも言うべき、気持ちいい作品です。いままでの社会と平凡さから離れ、目標に突き進む姿!それを陰に陽に支えるゾンビーズ達。ワクワク感に溢れる良作でした! |
タイトルが秀逸。NHKでドラマになってるらしいです。
他企業社員の首切りを外注で受ける、そんなリストラ請負会社に勤める主人公とリストラ候補者の物語。リストラですが、じめじめしていないところが救いです。 で、私も一応仮には名義的にはサラリーマンですので、どうしてもリストラ候補者の立場になって読んでしまうんですよね。自分がリストラ宣告されたらどうしよう……とか!怖いよ!田舎に帰るよ! 読んだ後、「……コンパニオンはどうなったの!?」と思ってしまったのですが、どうやら続編も出ている模様です。 |
良かった!!!じんわり染み渡る良作ッ!!!
19年ぶりに会うことになった恋人との物語。過去の思い出と現在の情景を行き交いながら、出会いと別れの切なさを透明な文体で描いています。 いやー、なんだろう。起伏もクライマックスもないのに、確実に心に残る良作です。「一度巡り会った人と二度と分れることはできない」というセリフが本作の全てを表していますね。さすが「聖の青春」の作者だけのことはありますよ。 読み終わったあと、深いため息をつきたくなる、そんな作品でした!オススメです!(≧▽≦) |
君たちに明日はないシリーズ2作目。リストラ請負人と、リストラ対象者との物語です。
前作に比べると、悲壮感がなくなり、気持ちよく読める物語が増えています。本書が執筆された時期を考えると、リアルなリストラ物語を見せられるよりは救いになりますねー。 サラリーマンである私としては、やはり「自分がリストラされたとして、この登場人物みたいに気持ちを切り替えて生きていけるかどうか」と想像してしまします。 |
オススメきたー!!!これは面白い!(≧▽≦)
罪人として地下迷宮に閉じ込められる「ギャルナフカの迷宮」、ホットジュピター上に生息する生き物を描いた「老ヴォールの惑星」、技術的にはるか先を行く生命体を説得にいく「幸せになる箱庭」、そして無人の海しかない惑星へ不時着した男の物語「漂った男」。どれも宇宙フェチにはたまらない作品です! とくに響いたのは「漂った男」ですかね。通信はできるが救助はこない。そんな男の緩慢なる絶望感が漂ってきて、我が身に起ったと想像しただけで胃が痛くなりますよ!物語の最後にむかってぐいぐい引き込まれました。オススメです!(≧▽≦) |
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