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「フェルマーの最終定理」−サイモン シン−
数学界最大の難問「フェルマーの最終定理」がいかに解かれたか――3世紀にわたり沢山の数学者が挑み、敗れつつも残した理論を新しい武器として積み重ね、ついにワイルズが牙城を崩していく様は小説にも似た感動を覚えます。フェルマーの最終定理のみならず、さまざまな数学的話題が散りばめられているので、数に対する興味と畏怖を覚えることでしょう。 偶然、今日のニュースで「17年セミの羽化」の話題がありましたが、なぜ「13年」「17年」という素数の年数で羽化するのか?という謎にも、素数の特性による説明がなされており、とても納得してしまいました。数学が苦手な方にも問題なく読めると思います。 2004/05/14 No.11
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人類が絶滅した後の地球。500万年後の氷河時代、1億年後の温帯時代、そしてすべての大陸が一つとなる2億年後の地球において、生物はどのように進化していくのかを科学的考察に基づいて想像した本です。 何千のクラゲがコロニーとなって海に漂い、体重8トンのイカが地上を彷徨い、最後の哺乳類は家畜としてクモに飼われる。それらの生物が随所にCGで描かれているため、読み物として非常に面白いものとなっています。これを読みながら想像上の未来を思い描いてください。 2004/05/14 No.12
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80分しか記憶が保てない天才数学者と家政婦親子の心温まる物語。何でも「全国の書店員が売りたい本No.1」に選ばれた本だそうで、TVのランキング番組にも登場していました。数学を愛するように男の子を愛する博士、幼いながらも博士を愛する男の子のやりとりが、静かで優しい気持ちにさせられます。 2004/05/14 No.10
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この本はすでに販売されておりませんので、図書館などで探してください。上のフューチャー・イズ・ワイルドとは違い、人間がどのように進化するのかが描かれています。遺伝子技術によって特定の環境に適応できるように「造られた」人間が、年月とともに様々に進化していく様子がストーリー仕立てで説明されています。 2004/06/13 No.13
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それは見ることも触れることもできず、時間軸に沿っていないため子孫を残す必要もない。そんな平行物質性を示す植物が紹介された本です。 「平行物質性」の説明のくだりは非常に難しいのですが、その後の各平行植物の説明はとても興味深く読めます。極めて複雑な葉脈のため、ある種のアリを絶滅に追いやった「アリジゴク」。遺伝的に自殺本能を備えた「キチガイウワバミ」。遠近法が効かないため、いくら近づいても視覚的な大きさが変わらない「フシギネ」など、極めて魅力的な平行植物群がイラスト込みで紹介されています。 >2004/06/13 No.14
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「ツキ」「流れ」が主流だった麻雀界に、確率論をベースとした「デジタル」という考え方が出現しました。本書は「上がりやすさ」と「得点」から算出した期待値を基に、牌姿ごとにどれを切ると効率が良いか書かれています。 惜しむらくは筆者が若手であるためか、「流れ」等を重視する諸先輩方への遠慮が感じられることです。ぜひタイトルを取りまくって自らの理論の正当性を証明していただきたいものです。 2004/05/14 No.9
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