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クリムゾンの迷宮
突然、異世界のサバイバルゲームに放り込まれた藤木。ゲームの目的も知らされぬまま、運営から与えられるヒントをもとに指定されたポイントを踏破していく。主人公はたった一人の勝利者となれるか。そしてそのとき、パートナーの藍は――。
過酷な状況のなか、最後の一人になるまで闘うというシステムは「バトルロワイヤル」を彷彿とさせます。ただこちらは、水・食料・野生動物など、サバイバル部分についても掘り下げられています。これを読んでると、火の起こし方ぐらい覚えておこうかって気になれますよ! 設定にムリを感じさせる部分を所々に感じてしまいましたが、それを差し引いても面白く読めました。 |
一時、ゆうメンタルクリニックのマンガがネット上で話題になりました。ニコニコを見ていたら、ランキングにこの本の動画があって、やっぱり面白そうだったので購入!
読んで見たら、マンガじゃなくて文字の本なのね。なんてこったい!! 内容としては、初対面やそれに近い相手と、どういう話をすればいいのか、どうすれば好感を持たせられるかという会話術について。ところどころに具体例もあり、読みやすさはバツグンです。ただ、実際に試す機会がな(略 |
浅田次郎がJALの機内誌に連載していたエッセイをまとめたものです。
旅好きの筆者らしく、世界中の観光地に触れたかと思えば、日本の観光地にも光を照らしたりと、読むだけで旅に出たくなりますよ!しかし小説家って大変な仕事なのね……。 余談ですが、先日の浅田次郎講演会の待ち時間に「つばさよつばさ」を読んでいたのですが、たまたまこの本に書かれている内容――売れないときのペンネームを主人公の名前にしたこと――なども話題に上ってました。読みやすくて面白い、見事なエッセイ集です(≧▽≦) |
これはいい!この空気感、実にオススメです!(≧▽≦)
売れない物書きが、頼まれて家の守をすることになります。サルスベリを愛で、野良犬を飼い、幽霊と語り、里山を歩く日々。 大自然と不思議を受け入れつつ生きる姿は、ものすごく羨ましく見えるんですよ!タケノコを焼いたり、ふきのとうを取ったりと、出てく食べ物も質素ながら実に美味しそう!いいなぁ!こういう生活いいなぁ! 物語はどれも短く、また「驚くほど起伏がない」語り口なんですが、それがまたいいんです!奇譚じゃなくて「綺」譚。これはオススメします!(≧▽≦) |
面白い!面白いんですが、ですが!!
地球温暖化が深刻化し、炭素の排出・吸収が国家間の経済指標になっている近未来。日本は、超高層建造物「アトラス」に国民を移住させ、地上の街を放棄する。アトラスに入れない人間は、反政府ゲリラとして不平等に立ち向かう――。 一見、中二的な設定に見えますが、ところがどっこい。近未来の情景が綿密に描かれており、ほんと違和感なく炭素世界を信じることができるのですよ!上巻を読み終えた時点での評価は☆5つ!これは面白い!(≧▽≦) ところが。下巻が妙に急ぎ足で、若干のご都合主義が見えてしまったのが本当に残念!全体としてほんと面白い作品なので、わずかの傷でも目立ってしまうんですよね……。でも、これほどワクワクした小説は久しぶりでした!(≧▽≦) |
尺八の演奏者である筆者が、外国での留学経験をもとに、日本人がかつて自然に行っていた呼吸法「密息」を解説する書籍です。
もともと化学研究所に就職していただけあって、体系立てて「密息」を分析しているところに、ものすごーく好感が持てるのですよ!そして、密息と日本文化の関わりを解いた部分もすばらしい! 日本式ノコギリが「引いて切る」理由、大八車やリアカーを「引いて動かす」理由、ナンバ歩き、などなど、確かに面白い着眼点なんですよ!さすがにマンガの例はこじつけっぽく感じましたが。 そんなわけで、私はさっそく「密息」を習得すべく、最近訓練しているところでございます。人前であがりやすい方、不安感や閉塞感を感じている方は、読んでみてはいかがでしょうか! |
いいなぁ……。なんでちょっと泣けるんだろう……。
田舎のど真ん中に存在する雄琴のソープランド街。そこに、騙されて連れてこられた主人公・佐山がボーイ見習いとして雇われる。しかも佐山は童貞。劣悪で卑猥な環境に放り込まれ、苦悩する佐山だったが……。 この匂い立つようなエロス、「ぢん・ぢん・ぢん」に似てるなーと思ったら作者が一緒でした。しかし本作は、なんか、切ないんですよね……。登場人物が死んだりとか、そういうことはないのに、とても切ない。読み終わったあとにため息をつきたくなる感じ、悪くないです! |
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