読書…小説・その他(40)

　面白かったです！（≧▽≦）

　トンデモ精神科医・伊良部シリーズでおなじみ、奥田英朗の作品です。30歳近く、近年言うところのアラサー女性を描いた短編集です。

　年上男性の上司となった女性。未婚でありながらマンション購入に目覚めた女性。女性としての悩みが伝わってきて、男性の私としては素直に面白かったです！

　Amazonレビューが、1と4以上ですっぱり分れており、1をつけた人は全員女性というところが、重ねて興味深いところです。女性が読むと、また別の印象を持つんでしょうかね。私は面白い本だと思いました！（≧▽≦）

　これも面白かったです！（≧▽≦）

　ファンタジーノベル大賞でありながら、なんでしょうこの純文学然とした文体は。ものすごくしっかりとして、硬派な小説です。

　一つの肉体を共有しながら、そのことを他人に理解されない双子の兄弟。ナチスが勢力を増す混沌とした時代に、あらん限りの享楽と転落を味わいます。

　なんせ目次が「転落」「転落の続き」と転落しっぱなし。しかしながらその転落っぷりが面白く、小気味良いんです。そしてもっとも恐ろしいのは、これが筆者の処女作だということ。こんなハイレベルな処女作って、一体……。

　あと、ビンを「壜」って記載するだけで、格調高く感じるのは何故なんでしょうね！

　奥田英朗がだんだん好きになってきました！おっもしろーい！！（≧▽≦）

　30代～40代の男性中年サラリーマンが主人公の短編集です。若い女性の部下に淡い恋心を抱いたり、女性が上司として赴任してきたり、新任部署で癒着を発見したり、とサラリーマンであれば身に覚えがありまくる事象を、爽快に痛快に描いております！まー面白いこと！

　この本を推薦してくださったのは女性なのですが、「おじさんが愛おしくなりました」の推薦文のとおり、まー男ったら何歳になっても駄目ね！と自分を棚に上げて言いたくなる作品ですよ！良い後味を残してくれる良作です（≧▽≦）

　難しい漢字は使わず、絵本のように読みやすい本です。10分もあれば全部読めてしまう本です。

　怖いよ。

　ものすごく怖いよ。

　世にも奇妙な物語で映像化された作品です。小学校で起こる、たった23分間のお話。いやー怖いわー……。

　クリスマスイヴ、光が消えた東京を舞台に、12人の男女が織りなす一夜の物語。

　登場人物それぞれが、網の目のように絡み合っていて、停電によってちょっとした奇跡を味わっていきます。すごく温かで優しい物語でした！同名の映画のノベライズだそうですよ！

　超高層マンションに住む一家が殺害される。犯人は誰か――と、ここまでなら普通の推理小説でしょう。ところが本作は、「被害者は誰か」という点までもが謎なのです。

　前半はぐいぐい引き込まれて、さすがは宮部みゆきだと感嘆させられるのですが、後半ちょっとダレるところがありましたねー。横道に逸れる箇所がいくつか。登場人物が、みなちょっとずつ愚かな部分があるところに、なぜか悲しさを感じてしまいました。面白かったですよ！