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夏と花火と私の死体
最近読む機会が増えている乙一氏のデビュー作。なんと16歳のときに執筆した作品だそうです。「私」を殺してしまった幼い兄弟が、その死体を隠そうと四苦八苦する暗黒の冒険の物語。 死体が見つかりそうになる緊張感が半端じゃないんですよ。で、いつのまにか読者までもが共犯になった気分になれます。そして最後は不思議なハッピーエンドで終わる……。いや、やっぱこの人の作品は凄いわー……。 なんて表現すればいいんでしょうかねー、死体に対する接し方とか、少年と少女の無邪気な残酷さとか、乙一氏のルーツを垣間見れる作品です。オススメです! |
はい来ました!超絶オススメ本です!以前オススメした「フェルマーの最終定理」がお好きでしたら、確実にこの本も楽しめるはず。 2,3,5,7,11……という素数に関する「リーマンの定理」をめぐる数学者の功績と挫折が描かれています。リーマンの定理そのものを説明するより、それをとりまく物語に重きが置かれているため、数式に悩まされることなく読み進めることができます。 しかし数学ってのは知れば知るほど面白いですね!素数の美しさと奥深さを聞くたびに、この宇宙が誰かの意志によって作られたような気すらしてきます。子供のころにこういう本を読んでいたら、いまごろ違う人生を歩んでいたかもしれません。 |
夏休み明けに引越しを控えた小学5年生の見晴は、ある日近所の鉄塔に番号札がかかっているのを見つける。「武蔵野線75−1」。電線を辿ると、76号、77号……と続き、80号で終点となっていた。では、逆向きに辿るとどうなるのか?1号鉄塔はどこにあるのか?未知の世界を探検する小学生の冒険物語! はいこういう話は大好きですね!胸キュンしちゃう系ね!読んでみましたが、主人公のあまりの鉄塔フェチっぷりと、中盤のストーリーが正直 ちょっとダルい!しかし段々と番号が小さくなっていくのを見ると、一緒に冒険しているような気分になれますね!こういう気持ち、久しく味わってないわぁ(テキーラ片手に) |
あとがきまで読んで、やっと「夏のロケット」と同じ作者であることに気付きました。技術的な掘り下げは「夏の〜」に通ずるところがありますね。 大人気オンラインゲーム「S.O.U.P」を作り上げ、また優れたハッカーでもある巧とその仲間が、サイバー・テロリストの集団と戦い、追い詰めていきます。クラッカーがオンラインゲームを占拠し、その上で自らが住む世界であるゲームのコードを書き換えることで、ゲームの枠を飛び越えてインターネット全体へ影響を及ぼしていく流れがとても面白いです。 これは2001年に書かれたそうですが、技術が進んだ現在でもまったく遜色なく読むことができます。バーチャルとリアルの境目に立ったことのある人でしたら、いろいろと共感できる部分が多いのではないでしょうか。 |
いいですね!この文体は好きになりそう! 覚せい剤取締法違反で執行猶予中、というあまり誉められたもんじゃない筆者が、世界的にみてあまり誉められたもんじゃない国・北朝鮮に行っちゃうという、もうそれだけで面白いこと間違いない流れなんですよ。 「眉間に皺を寄せたりマジメ腐った態度で北朝鮮をしゃべらない」と宣言しているとおり、マジメな議論なんてのはほとんどありません。だけどそれでも、北朝鮮という極めて異質な文化から浮き上がる「何か」はしっかりと拾い上げられています。 気楽な傍観者の立場で見られるなら、北朝鮮を世界で最もクレイジーでエキサイティングな国として楽しむことができるんでしょう。でも日本に住んでいる限り、どうしても当事者になっちゃいますからね……。この本を読むと、北朝鮮へ行ってみたいという危険な衝動に駆られます。 |
タイトルの語感の良さが印象に残ってる方が多いのではないでしょうか。映画化もされましたね。 初めて読んだのですが、筆者の伊坂幸太郎氏は新世代を担う実力派作家、だそうで、確かに面白い!軽快な文章で描かれた「芸術的な銀行強盗」の会話や行動が非常に心地良いんですよ。随所随所に爽快感もあり、「読んで良かった!」と気持ちよく思える作品です! 個性的なキャラが多くて、続編があったら読みたいな〜と思ってたら続編ありました!こちらも読んでみます! |
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