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天才!成功する人々の法則
生まれつきの天才などいない。天才が天才たりえるのは「機会」である、というお話。
我々が天才を目にしたとき、「スポーツであれば才能、学問であればIQといったものが生まれつき違うんだろう」と思ってしまいますが、そういったものは成果に一切関係ない、という点は面白かったですね。特に「一万時間の法則」は興味深かったです。例えばスポーツであれば、抜き出た成果を出した者は、そのスポーツに専念する環境「機会」を与えられ、さらに伸びていく――。この本を読むと、若者の貧困や就労問題を「本人の努力不足」と言うことができなくなります。 しかし、この本を勝間和代が翻訳してるとは思いませんでした。あの人は「努力すれば叶う」的な考えの持ち主だと思っていましたが、後書きを読むと違うようですね〜。 |
( ゚д゚) 感動したっ!!猛烈にオススメするっ!!
昔の事件がもとで、走りが好きなのに陸上競技から遠ざかるを得なかった主人公、走(かける)。大学入学とともに貧乏アパート「竹青荘」へ住むことになったが、そこの兄貴分「ハイジ」が突然、竹青荘のメンバーで箱根駅伝に参加しようと言い出す――。 陸上競技はもちろん、走ってるランナーの心情も微細に描かれており、箱根駅伝へ馴染みがなかった私でも楽しんで読むことができました!長距離走者が箱根駅伝へかける意気込みというのが、これほど凄いものだったのかとはじめて知りましたよ!後半からのスピーディーな展開、そしてエンディング……。すばらしい1冊でした!(≧▽≦) |
作者は「あの」大槻ケンヂ。絶望少女も絶望するほどの狂気、だけどなぜか明るさがある、そんな不思議でグロテスクな小説です。
15歳から17歳までの少女が突然、全世界で死に、その後ステーシーとして生ける屍と化すようになる。ステーシーを葬るには、100コ以上の肉片にまで「再殺」しなければならない。再殺部隊のメンバー、ステーシーを再殺する少女、ステーシーと化した恋人を守る少年らの話を織り交ぜた小説。 背景のリアリティには欠けるものの、事態に瀕した人間の狂気が不自然なほど軽やかに書かれており、それがまた妙に不気味なんですよ!まさに「鬼才」の名にふさわしい作品です。 しかし、本作は映画化されたそうですが、映像化可能だったんでしょうか……。 |
高校2年生の夏。馬鹿で憎めない3人の男子と1人の女子が、自作映画を撮るために奮闘する物語。
もうさ、その、青春の甘酸っぱい上澄みだけをすくったような小説ですよ!学園祭への映画出典のために、バイトでお金を貯めたり合宿で撮影に行ったり。 バイト・合宿・上映といった各シーンを、さらっと流すように書いているのがちょっと残念でしたかね。どれか一つをがっつり甘じょっぱく深掘りされたら、もうキュンキュンせざるを得ない作品になったかと思うのですが!あーあ、私も高校のときこういう青春を歩んでいればなー(PCゲームばっかりしてました) |
血の繋がらない母と弟、高齢の彼氏、そして緊迫感のない友人。それらに囲まれた女子大生が、氷河期の就職戦線に挑む。
「義母と弟、そして政治家の父」「高齢で書家の彼氏」「就職活動」といろんなエッセンスが混ざっていて、一つずつ切り出すだけで新たな小説が出来てしまいそうな内容です。それでいて、語り口が軽妙なためさらっと読めるのがステキ。就職活動、大変ですよね……。 あと、タイトルだけを見て「格闘家に転身するのか……」と思っていた私は、もう。 |
「格闘する者に○を」に続き、三浦しをんの作品を。
おお、面白くなってる!( ゚д゚) 東京のはずれにある「まほろ市」。便利屋の多田は、ひょんなことからかつての同級生・行天と共同生活をするようになる。傷をもつ二人の男の元に、さまざまな依頼が舞い込む……。 二人の中年男が、お互いの距離を測りかねつつ暮らしていく様が、妙に生々しいんですよね。ヤクザに対する強気な態度など、ちょっと違和感が残る部分もありましたけど、全体的に面白く読めました! |
あまあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああい!!!
まさにタイトル通り「ラブコメ」。男慣れしてる美人の真紀恵と、さえない男を地でいく美晴のラブコメです。まーツンからデレに移行するときの真紀恵の可愛さったら!!登場人物すべてがコメディな雰囲気を持っていて、軽く楽しく読めました!オススメです!(≧▽≦) |
会社員として日常的に航空機を乗り回し、時には偵察、時には戦闘を行う主人公たち。人を殺すその手でハンバーガーを食べ、ボウリングをする――。
日々命を賭しているのにどこか空虚で淡々とした雰囲気、また航空機の描写が、とても森博嗣っぽい!後半になってわかる「キルドレ」の意味や、若干のミステリー風味もよかったです!続編も読みます!(≧▽≦) |
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