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この頃になると夜が明け、ようやく周りが明るくなってきました。と同時に、市街地に近づいてきたため、風景に多少の変化が!そしてこの区間は短いとわかってるから楽勝、楽勝!!
あっという間に80km地点へ到達!
ここでmoonさんが、69kmでリタイアしたことをメールで知ります
えええええええ!
moonさんは絶対に大丈夫だと思ってたのに……!
昨年までだったら80kmウォークだったから、ここで終了、だったんですよね。正直、80kmまでだったら、笑顔でゴールできた。ゴールしながらサライだって歌えた。
さあ本番はここからです
第3ルートも折り返し!で、後から来る方々と、またもやすれ違いのチャンス!
脱出組の空さん・まどかさんとすれ違う。二人ともまだまだ元気っぽい!
moonさんのお仲間ともすれ違う。みんな辛そうだけど歩いてる!もうすぐ休憩所ですよ、頑張っ
「ま○こ!ま○こ!ま○こ!ま○こ!」
(※本当にこう言いながら寄ってきた)
( ゚д゚) みゆきさん まだ歩いてたー!!!
どういうこと?ねえ、どういうこと?えー凄い!これは本当に予想外!カジュアル靴にしまむらファッションのままみゆきさんが、淫語をばらまきながら歩いていたんです。すごい!え、まさかこのままゴールしちゃうの!すげー!すげー!( ゚д゚)
桶さん、すてれお兄さんもだいぶ辛そうだけど、まだリタイアせず歩いてる。なんかつけてさんは膝を完全にやられた歩き方をしてる。厳しそう……だが頑張って欲しいっ……!
こんな書き方をすると私に余裕があるかのようですが、実際は相当キツイわけで。一晩中雨に降られたおかげで手も足も皮膚がしわしわ、水死体のような肌になっています。手はまだいい。足の指の皮膚がこんな感じだと、そのうちトラブルが―――
ずりゅっ
( ゚д゚) 足のマメ逝ったああああああああ痛あああああああ!!
「いま、まさにマメが潰れた」という瞬間に初めて立ち会いました。あだあああああああ!痛い、痛い、でも立ち止まったらそこで終わる!歩き続かなければ!
マメの傷みもさることながら、そこを庇おうとして変な歩き方になるのが怖い!フォームが崩れると、連鎖的に身体にガタが来そうじゃないですか!だから、マメが痛くても、いつも通り歩かなければ…あだだだだだ…
前述の通り、80km〜90km区間は7kmと短かったので、比較的早めにチェックポイントへ到達。怖いのは、靴を脱ぐとき、ですよ。さっき、確実にマメは逝きました。小心者のワタナベさんですから、靴下が血で染まってたら、それだけで歩く気を無くしてしまう……!うおおおおおおお(ぬぎっ)
………( ゚д゚)セーフ!
しかし、絆創膏を巻いてもすぐずれてしまうので、そのままの状態でとっとと出発!ここまできたらノーガード戦法で殴り合いじゃああああ!あと10km(正確には13km)、待ってろよおおおおおおお!!
いよいよ最後の区間。
ここが長いことは解ってる。最後が辛いことも解っている。
だけどもう、歩くしかない。歩くしかない。
ここから健康な足であればあと2時間30分、いまの状態なら3時間弱ほど歩いたところにゴールがある!100kmのゴールが!
この道は、先ほど往路で通った道ですからね。実は私、距離の目安にしようと、往路中に「これだけ歩いたらこの建造物がある」って記憶してたんですよ!陸橋の下を通るとき、
「さっき、2時間ほど歩いたとき、最初の陸橋をくぐった。つまり、ゴールはここからあと2時間ほど先です!(キリッ」
とカッコ良く宣言した30分後にまた陸橋をくぐり
「あ、すいません、ここから2時間だと思います……」
一人勝手にダメージを受ける私。馬鹿なの?
ちなみにその後にもう一つ陸橋がありました。
正直、前回の100kmに比べたら、今回はまだ楽だったんですよ。前回なんて、80kmを過ぎたあたりから3連続で歩道橋上り下りとか、ジェットコースターのような高低差の橋とか、背後から自転車に追い立てられたりとか、右側から常に流れる排気ガスとか、そんなのが今回はない。段差がないだけまだマシ!
マシなんですが、だからって楽しいわけではなく。
あー考慮しなかったなー。
いくら大会でも、休憩所が整備されていても、道が平坦でも、
100km歩くのはキツい
楽しい100kmなんかない
周りの景色は一切変化がない。
ただ足を動かしていると、いろいろ物事を考えてしまうのですよ。
足が痛い。
足が痛い。
足が痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
これだけ「痛い痛い」と考えても、時間にして2分も経ってない。200mも歩いていない。
先が見えない……
気がついたら2時間ほど何も喋っていない。
鼻が詰まっているわけでもないのに、ずっと口呼吸。
95km時点で、初めてリタイアを考える。
一般的な考えからすれば、「95km歩いたら残り5kmでしょ?歩けばいいのに」と思うことでしょう。違うんです、その5kmは5kmじゃないんです。脱出組・空さんの名言
「1kmって、何km?」
は、この状態を的確にあらわしていると思うのですよ!着かない!まだ着かない!歩けど歩けど着かない、着かない!まだか!まだか!
足が痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
道路に記された「止まれ」の文字の段差がキツイ。前回私が経験した
「横断歩道のペンキがのっている白の段差が辛い」
という発言を、今回の参加者はみんな理解してくれたと後から聞きました。
まだか……
ゴールはまだか……
ゴール…
99kmでもリタイアが頭をよぎる。
たった1km。だけどこの1kmが絶望的に長い。
歩いても歩いてもゴールが着かない!
「あの角を曲がればゴールが見える!」→まだ見えない→「あの角を曲がればゴールだ!」→まだ→(繰り返し)
永遠に続くサイクリングロード。
まだか。(足が痛い) まだか。(足が痛い) まだか。(足が痛い) まだか。(足が痛い) まだか。(足が痛い) まだか。(足が痛い) まだか。(足が痛い)
ゴールはまだかー!!!(T T)
もう私は歩きたくないんだよー!!!(T T)
乾いた地面に座りたいんだよー!!(T T)
もうホント無理、痛い、痛い、痛
ゴールうううううおおおおお( ゚д゚)!!!
100km踏破あああああああああ!!
大会関係者や応援のかもすぞさんらが拍手で迎えて下さるなか、ワタナベ、100kmを無事完歩しましたあああああ!(≧▽≦)
なんだろうね、ゴールで迎えてくれる人がいるって、いいね
で、私としたら、ゴールした喜びよりも「もう歩かなくていいんだ」「やっと座れるんだ」という安堵感しかなかったですな。サライを歌う?完全に忘れてました。
――結局、私達の知り合いは、moonさん以外全員が歩き切るという偉業を達成!大会の完歩率が50%前後であることを考えると、これはすごい!
そしてあの、みゆきさんも100kmを完歩!あの軽装で歩き切られた日にゃ、数ヶ月から道具やら何やら準備してた我々の立場は。
「あ、でも、みゆきさん、80kmを過ぎたあたりからは、さすがに黙ったよ」
というわけで一緒に歩いたみなさん、応援してくれたみなさん、大会終了後にお風呂やらご自宅やらに連れていってくださったmoonさん&奥様、本当にありがとうございました!歩いたぞー!私は100kmを歩いたぞー!(≧▽≦)
了。
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