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時は過ぎ、スタート当日。
現地はあいにくの小雨模様。雨具が要るような要らないような、という難しい気候のなか、集まりに集まりました参加者310名。受付で、大会オフィシャルドリンク「ヘルシアウォーター」を貰う。ありがたいんだけど、今は脂肪を燃やすときじゃないと思うんだ……
今回のコースは、
こんな感じでして、20km、40km、40kmの3ルートを経由してゴールします。ただし最初の20kmは、先導者を抜くことはできません。まあウォーミングアップといったところでしょう。ルート的に、累計20km、60km、100kmでスタート地点に戻ってきます。
あいかわらず小雨止まぬ天候のまま、5/28(土)の13時、いよいよスタート!
これから24時間以内に100kmを歩き、この地へ戻ってまいります!
スタート直後、道端で円陣を組んで気合を入れる我々。後から聞いた話だと、周りの参加者からは
「あの人ら、余裕あるなぁ……」
みたいに見られていたそうで。わかってる。こんなことしてる余裕はないのはわかってる。だけど、0km〜10kmでちょっとは遊んでおかないと、あとは地獄しかないし
今回の私の作戦は、
「とにかく足首に負担をかけない」
前回ウォークでやらかした足首の疲労骨折を避けるため、スタートから登山用ストックを活用することで足への負担軽減を計ります。かつ、できるだけ同じペースで歩く!あと休憩は短めで!(理由は後述)
ストックをカツカツ突きながら歩いていると、一緒に歩いてる方々から
「ワタナベさん、ストック使うのが上手いですねー」
と言われたので、
「おいおい、股間のストック使いも大したもんだぜ?」
と返そうとしましたが、相手が30代男性だしそもそもそんな余裕出しちゃいけないし。
で、超カジュアルルックの一人ノーガード戦法で参加していたみゆきさんは、
「もー気持ち悪い!ホント気持ち悪い!」
「口からウオッカー出てくるー!なんか出てくるー!」
「足痛いー!絶対20kmでリタイアするー!」
なんで参加したんだろうこの人
仲間内からは、「面白いし飽きないから、最初のうちは連れて行こう。たぶん20kmでリタイアするから、そこで別れよう」と、まるでロケットのブースターみたいな扱いを受けている彼女に幸あらんことを。
で、かくいう私は、自分のペースでひたすら単独歩行。言っておきますけど、仲間全員で一緒にゴール、だなんて無理ですから!「夜のピクニック」にあったような、青春を語り合いながらゴールを目指す、だなんて夢だから!そんな甘いもんじゃないんですよ!遅れた人は置いていくし、私が遅れたら置いていってほしい!じゃないとみんなが遅い人に引きずられて共倒れる!( ゚д゚) 私は一人でもゴールしたらああああああ!!
すたすたと歩き、何の問題もなく10kmのチェックポイントに到着!
10km地点のエイドステーションで、時間調整のため全体でしばし休憩(まだ先導者を抜いてはいけない)。地べたに座って足をブラブラしていると、突然、男性が寄ってきて
「あのー、ろじぱらのワタナベさんですよね?」
「え、そうですけど…」
「やっぱり、夏のイベントに参加したんですよ!サインください!」
と、まさかのファンと遭遇。お話を伺うと、たまたまこの大会に申し込んでいたらしく、同じ大会に私も参加するのではないかと思っていた、とのこと。他にもイベントに参加した方に声をかけられたりして、
どうしよう
この絶対にリタイアできない感じ
20kmのチェックポイントへ向かう間、みゆきさんは「もうやだー、痛いー、帰るー」と騒ぎながらも大声でエロしりとりを始めたり、カメラマンの前でY字バランスのままポーズしたり、逆立ちしたり、ほんと何なのこの人。すごいよ。もう20kmでリタイアしてもいいですよ。あなたの勇姿はこの目に焼き付けたよ。
このあたりになると、私達もだいぶバラけてきました。知り合いの中では私が先頭集団にいましてね。私が速かったのは、とくに誰とも会話せずスタスタ歩いたから(※ここは泣くところではありません)。
いやだってそんな余裕ないって!後々ダメージがくるから、早めにペースを掴んでおかないと!
そのうちみんな知るんだ……このころは幸せだった、って……。
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