では、面白いサイトを作るにはどうすればいいのでしょうか?「面白いサイト」には二つの捉え方があります。
(1)サイトのコンテンツが面白い
(2)サイト管理人の挙動が面白い
ここではもちろん(1)を論じていきます。(2)で使われている「面白い」とは嘲笑・罵倒の意味であり、ネガティブなアクセスだからです。では面白いコンテンツを作るにはどうすればいいのでしょうか?今一度この図をご覧ください。
図1.個人サイトの技術構成
コンテンツを作るには、第1段階(発想・収集)と第2段階(加工)を行う必要があります。この2つの段階のうちどちらかにおいて、ずば抜けて高い技術があれば、出来上がったコンテンツは面白いものになるでしょう。ですが、それが出来る人は多くありません。そこで私が提案したいのは、どちらかの段階において他サイトと区別化を計ることです。
一例としてニュース系サイトを考えましょう。ある有名ニュースサイトAを見て、あなたもニュースサイトを立ち上げようとします。10〜20のサイトから情報を集めて、デザインや語り口はサイトAを参考にしてコンテンツ作成。……これでは面白いコンテンツにはなりません。実在する、あるニュースサイトは一日に300〜400ものサイトを巡回し情報を集めるそうです。そのサイトと同じ方法で【収集】を行い、同じ【加工】をしたところで、そのサイトより面白いコンテンツにはならないのです。「物マネ」「劣化コピー」と評されるのがオチです。
図2.区別化が計れていないコンテンツ
すでにサイトAは有名で、そのコンテンツは一般的に認知されています。あなたのコンテンツが閲覧者に「面白い」と思わせるためには、有名サイトAのコンテンツと区別化を計らねばなりません。ではどうするか?
ここでは例として【収集】【加工】のうちの【収集】を区別化する方法を考えてみましょう。3点ほど対策を紹介します。
(1)情報を収集するサイトを増やす(力勝負)…情報収集するサイトの数を増やす。今回の例では難しい。
(2)扱う情報を絞る(専門化)…有名サイトAがゲーム全般のニュースを扱うならば、こちらはエロゲー・同人・ホモゲーなどに専念して情報を収集する。
(3)異なる種類の情報を扱う(他分野への進出)…有名サイトAがゲームを扱うならば、ゲームとはまったく異なる情報を扱う。
図3.異なる情報を扱った場合
区別化を行うことにより、サイトAのコンテンツに対して「上下」で比べられることはなく、「左右」の対等な関係で閲覧者に見てもらえるようになります。少なくとも「劣化コピー」扱いされる危険は減ることでしょう。
もう一度、私なりの結論を繰り返します。面白いサイトを作るには、
(1)【収集】【発想】【加工】のいずれかにおいて卓越した技術をもつ。
(2)でなければ他サイトとの区別化を計る。
この2点であると考えます。
最後に。
とても当たり前の話に長々とお付き合いいただきありがとうございます。個人サイト管理者としてネットの片隅に生息している人間として、このインターネットという世界がより面白いものになってほしいと願う気持ちで書かせていただきました。皆様の考えの一助になれば幸いです。ありがとうございました。
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