俺が子供のころはスライムのまがい物「スライミー」とかロッテのビックリマンチョコのパチ物「ロッチのドッキリマンシール」などのうさんくさい品物ばっかりだったように記憶してますが、最近ではアニメキャラのフィギュアやロボット、ピンバッチからミニ園芸セットまで幅広く、値段も100円〜 300円となっております。
うちの店でも、店内と店先にそれぞれ設置してあります。
で、このガチャポンの売り上げ、どれくらいだと思います?一回100円程度だから、大した売り上げにならないと思いますか?
結論から述べると、ものすげえ売り上げです。
うちの店も最初は4台から始めたのに、いまでは18台にまで増やしているのがなによりの証拠。
毎週1回程度、中を開けて硬貨を回収します。カウンターのトレイにガチャポンのお金を移すのですが、
ドザー (SE:硬貨の流れる音)
って音がします。『チャリン』じゃないです。『ドザー』です。それらがすべて100円硬貨。 18台すべてから回収したあとカウンターの山盛り硬貨を見つめる俺と店長。
「店長、おぬしも悪よのお」
という台詞がぴったりなシチュエーションになります。カウント用に100円玉が 50枚入るプラスチィックのケースを6本、文房具屋に注文したくらいですから。
100円ショップの盛況しかり、いつの時代も「薄利多売」は商売の基本なんでしょうね。ねえ紀伊国屋文左衛門。ちょっとぐらい収入のある人間ならば、100円程度の商品を躊躇することはありませんから。
しかも、なかには買い漁る人もいる。
昨日。30代のおっさんが1000円札を持って「100円に両替してください」とレジに来た。ガチャポンをするのでしょう。よくある話です。
100円を10枚渡す俺。それを持って店を出るおっさん。屋外のガチャポンをやるようです。
・・・・2分後、さっきのおっさんがまた1000円札を持って「100円に両替してください」とレジに来た。100円を10枚渡す俺。それを持って店を出るおっさん。
ずいぶん多く買っているようです。
・・・・さらに2分後、さっきのおっさんがまた1000円札を持って「100円に両替してください」とレジに来た。100円を10枚渡す俺。それを持って店を出るおっさん。
おいおい、いくら買う気だ。
・・・さらに2分後、1000円札を持って「100円に両替してください」とおっさん。
おっさん、入れ込みすぎ。
結局繰り返すこと5回、少なくとも5000円はガチャポンにつぎ込んでいたようで。
おっさんが帰ったあと、足りなくなったガチャポンを補充しようと思って表にでました。「いったい何を買ったんだ」という興味もありまして。
――ええ、根こそぎ無くなっていました。ナデシコのガチャポン。
おっさん・・・・・・。
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