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―最終章―

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 「ワタナベ先輩、ヤマグチ先輩。俺の家、こっちなんで」

 「ああ。じゃあな。」

 「三等兵。ああいう事件にあまり巻きこまれるなよ?」

 「いや、自分で巻き込まれに行っているわけじゃないんですけど…」

 三等兵と別れ、ワタナベとヤマグチは肩を並べて歩く。際限なく降りつづける粉雪の中、それでもヤマグチは寒さを感じなかった。

 「あ、ヤマグチ。コート貸してくれてありがとうな」

 「気にするな。スクール水着で歩かせるわけにはいかないよ」

 「ふふふ。しょうがないだろう?春九堂警備長を堕としてから大急ぎで学園に行ったんだから。学園までは警備長の車で送ってもらったし」

 

 さく さく さく さく さく

 

 踏み固められた雪の音だけが響く。街灯に照らされた雪は輝きながら次から次へと舞い降りる。恐ろしいほどの静寂。まるで世界にはたった二人しかいないとさえ思えるほどだった。

 「……。」

 「……。」

 

 さく さく さく さく さく

 

 言葉を失う二人。永遠に続くかのように思われた静寂を破ったのは、ワタナベだった。

 「ヤマグチ…俺、入学当時、兄貴先生のこと、好きだった」

 「ああ。知ってる」

 ヤマグチは努めて冷静に答えた。テキスト学園に流れる噂。完全なデマから事実までさまざまだが、「ワタナベが兄貴先生に恋焦がれている」は信憑性が高い噂だった。ワタナベ自身がその噂を否定しなかったせいもあるが。

 だが、今日ワタナベは自らの手で兄貴との関係を絶った。恐らく二度と逢うことはないのだろう。昔の恋人を放逐しなければならなかったワタナベの心境を思うと、ヤマグチは口を開かずにはいられなかった。

 「ワタナベ…俺、お前に辛い思いをさせたかな?」

 驚きで目を見開くワタナベ。やがて質問の意味を理解し、優しい微笑みで答えた。

 「ヤマグチ。俺は、お前が全てだから」

 「…!」

 自分の顔が紅潮していくのを感じる。それを見て愉しそうに笑うワタナベ。いつもそうだ。ワタナベは恥ずかしげもなくキザな台詞を吐き、照れている俺の反応を楽しんでいる。いつもイジワルで憎たらしくて。こんなやつ―――――――大好きだ。

 「ヤマグチ、道草をする時間はあるか?公園へ寄っていこうぜ」


 漆黒の空に、幾重にも重なる外灯の光輪。しんしんと降り積もる雪。二人きりの公園で、ワタナベはヤマグチをベンチに座らせた。そして人差し指一本で、ヤマグチの首筋をなぞり上げる。

 「ヤマグチ…相変わらず色白だな」

 「色白な男は嫌いか?」

 「いや、好きだよ。―――――キスマークが映えるから」

 首筋に感じる優しい痛み。暖かい唇を感じる。

 自分の唇跡を見つめて、満足そうにワタナベはつぶやく。

 「マーキングと同じだよ。ここは俺の縄張りだ」

 言いながら、ヤマグチのズボンのファスナーを下ろそうとする。

 「おっおい!こんなところで何するんだよ!」

 「コートを貸してくれたお礼だ。気持ちよくしてやるよ」

 「いや、だからってこんな場所で!誰かが来たらどうするんだよ!」

 「そのスリルがいいんじゃないか。嫌いじゃないんだろう?」

 誰もいない公園。降りしきる雪の中、ヤマグチの秘部があらわになる。

 「冷たそうだな…温めてやる」

 ゆっくりと口に含む。

 「っ!」

 局部に感じるぬくもり。外気とのあまりの格差に、ヤマグチは思わず吐息を漏らしてしまった。

 「ふふふ。膨らんできたぞ?」

 すでに凶暴に膨らんだ部分を、まるでオモチャを扱うかのようにさわりながら咥える。同性しか知り得ないポイントを的確に責められ、ヤマグチの呼吸が荒くなる。

 ときにリズミカルに、ときにランダムに。高ぶるかと思えば焦らされ、落ちつくかと思えば再び火を点けられる。ヤマグチの肉棒は先走り液とワタナベの唾液でトロトロになり、湯気を放っていた。

 ふと、股間を舐めているワタナベと目が合った。

 「くすっ」

 ワタナベは子供のように笑うと、右手でしごきながら、咥えながら、ヤマグチと目線を合わせたまま、残った左手で自分のコートのボタンを外し始めた。そしてヤマグチにだけ見えるように、コートの中のスクール水着を見せつける。

 びくんっ。ヤマグチの気持ちを示すかのように一段と膨張したのを楽しむかのように、さらに肩を露にしてフェラに没頭するワタナベ。

 ……!くそぅ。いつもそうだ。ワタナベは俺を苛めては反応を楽しんでる。こんなイジワルなやつ――――――大好きだ。

 「…ワタナベ、俺、もう…」

 限界が近いのを感じたのか、ワタナベは頭の動きを速めた。粘着質な音が公園に響き渡る。

 「…ワタナベ、ワタナベ…っっ!」

 ベンチで仰け反ると同時に、ヤマグチは自分の滾りをワタナベの喉の奥に放った。

 こく こく こく…ワタナベは喉を鳴らして飲み込むと、唇の端にこぼれた液を舌で舐め上げながら妖しく微笑んだ。

 「ヤマグチ…おいしかったぞ」

 


 「ヤマグチ、じゃあここでお別れだな」

 「ああ。今日は色々とありがとう」

 「気にするな。冬休みにまた逢おう」

 ワタナベはヤマグチの耳元で囁く。

 「次は体の奥まで愛してやるからな」

 またまた顔面紅潮。そんなヤマグチを見て満足そうに背を向ける。ゆっくりと別の道を歩き、次第に小さくなる背中を見て、ヤマグチは思わず声を掛けた。

 「ワタナベ!」

 「?」

 不思議そうな顔で振り返ったワタナベに、ヤマグチは問い掛けた。

 「もし!……もし俺がロサンゼルスに転校したら、ワタナベはどうする?」

 一瞬思いを巡らせたあと、ワタナベは優しく微笑んで言った。

 

 

 

 

 

 「ロスまで追いかけるよ」


 

 

 

― 完 ―

 

 

 

(っていうかもう終わらせてくださいお願いします(涙))

 


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