ball03wls.gif (1536 バイト)二度目の100kmウォーク!(4)ball03wls.gif (1536 バイト)

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8. 40km〜50km

 40km地点のチェックポイントではバナナを食べ、休憩短めですぐ出発!それにしても、

 

 一度来た道を戻るって精神的に辛いよね

 ひたすら穴を掘っては埋める刑罰を彷彿とさせるよね

 (※次第に精神を蝕まれています)

 

 第2ルートの往路では私より速い人たちとすれ違い、復路では私より遅い人とすれ違うことになるわけで。ってことは、ここで仲間と出会える!みんな元気かなー!?

 まずすれ違ったのは脱出組。みんなまだまだ元気そう!

 「がんばれよー!もうちょっとでチェックポイントだぞー!(≧▽≦)」

 次にmoonさん達ともすれ違い、ってみゆきさんまだ歩いてるうううう!Σ( ̄□ ̄;

 20kmでリタイアすると思っていたみゆきさんが、moonさんらと一緒に、雨のなか、まだ歩いていたんです!これはすごい、予想外!

 あーほんとうに足いたい、んと無理ー!もう帰る―!

 

 ドップラー効果の弱音を聞きながらすれ違いました

 

 

 仲間らと会うことで気が紛れたのか、比較的すんなりと50kmチェックポイントへ到達!ここは先ほどコロッケを食べた休憩所ですね。

 雨はますます強くなっており、足は痛み、ゆっくりと休みたい気持ちがわき上がりますが我慢!ここは我慢!足が固まっちゃうから!すぐ出発!

 

9. 50km〜60km

 第2ルートも残り10km。この区間を歩けば60km地点、すなわちスタート地点に戻りますよ!

 夜で塗りつぶされた田園の道を、「モー」と「ケロケロ」にまみれながら淡々と歩いていると、

 

 ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ 

 

 規則正しい電子音が後ろから聞こえてきます。えっ何?何の音?その音がだんだん背後から迫ってきて、急に、

 

 「いやー、いいペースで歩いてますねー」

 

 見ると、中年の男性参加者が杖を突きながら歩いています。帽子には小さな機械が付いていて、そこからメトロノームのように定期的な電子音が流れているようです。

 

 「私ね、このリズムでのみ歩いているんですよ」

 

 その男性としばらく雑談したのですが、絶対に歩くペースを崩さないよう、リズムに沿って淡々と歩いているそうです。人に抜かれようが抜こうが気にしない。電子音が刻むリズム通りに、右、左、右、左と足を出し続ける。その方、信号待ちでもリズム通り足踏みしてましたからね。そこまで徹底しているのは凄い。

 しばらく一緒に歩いたあと、男性は、前方の闇へと消えていきました――と思ったら、途中にあったコンビニで追いつき、あちらが買い物している間に私どもは先に出発することに。まああのペースであれば、きっと100km歩けるでしょう!

 一緒に歩いていたときに、男性が、

 

 「私、昨年の80kmも参加して、完歩したんですよ」

 

 80kmと100kmはだいぶ違いますよ、とは言ったのですが、はたして伝わったかどうか。

 さまざまな出会いと別れを繰り返しつつ、トータル60kmを歩いてスタート地点へ到着!

 いよいよ最後の第三ルート、残り40km!

 

10. 60km〜70km

 60km地点で荷物の換装も可能だったのですが、それに時間を取られたくないし休みたくないし、で、現在の荷物のまま出発!さらばスタート地点よ、夜明け後に会おう!第三ルートに突入し、あと40km!たった40km!

 

 これからさらに、フルマラソン分あるとか、考えたら負けだと思ってる

 

 この「60km地点でスタート地点に戻る」ってのが、絶妙な心の折り方だと思うのですよ。ここからあと40km歩くことを考えると、

 「スタート地点に戻ったし、60km歩いたし、もういいか」

 って気持ちになりかねない。まさに悪魔の囁き。その囁きに耳を貸してしまったが最後、

 「足も痛いし雨も降ってるし暗いし」

 とか思いかねない。怖い…!

 で、第3ルートですが、これまたまったく変化のない道。もともと風景がかわらないのに、それに加えて明かりがないからもうね!「アイマスクしたまま40kmほどルームランナーで歩け」とか言われたら、精神的にくるでしょ!?そんな感じ。

 もはや喋ることもほとんどなく、ひたすら、ひたすら前へと進む。遠くに明かりが見えて、さあ休憩所か!?と思ったらただの街灯。歩いて、歩いて、遠くに赤色の明かりが見えて、やった、やっと休憩所か!と思ったら工事フェンスの灯り。

 

 着かない。

 まだ着かない。

 

 歩いて、歩いて、歩いて、歩いて、2時間以上が経過して、

 

 ……いくらなんでも、遠すぎないか?

 疲れているとはいえ、だいたい時速5kmぐらいで歩いているという自負はあったんです。時速5kmで2時間=10km。そろそろ70kmの休憩地点が見えそうなのに、いまだ前方は暗闇のまま。

 

 歩いて、歩いて、歩いて、歩いて、まだ着かない

 すごい不安になってくる

 

 もしかして、道を間違えたか?いや、前のほうで歩いている人の赤色LEDが見える。どうして?

 「まだ着かないのかー!?」

 「わー!!」

 力なき叫びはカエルの鳴き声と雨音に消され。それでも着かない。まだ着かない。まだ、あ、あ、

 

 休憩所あったー!!!!(T T)

 

 ようやく見えた休憩所。半泣きで到着、2時間30分以上かかった!!うわーしんどかった!これは危なかった!

 で、聞くと、この70kmチェックポイントだけ、ほかより区間距離が長く、13kmほどあった、とのこと。どうりで着かなかったわけだ!

 その代わり、次の70km-80kmはたった7kmほど、とのこと!第3ルートも往復だから、

 

 スタート------13km------>CP----7km---->CP↓
 ゴール<-----13km-------○<---7km--------○

 

 こんな感じで、次の2区間は短い!これはテンションあがる!!

 

 まあ、最後の90km-100kmがまた地獄、ということなんですけど

 

 ここで、とうとう足の指にマメが。前回100kmでは平気だったのに、さすがに雨が染み込むとマメができてしまいますね…orz 足をぎゅうぎゅうに締めるサポートソックスを着用したため、絆創膏を貼っても、靴下を履くと同時にはがれてしまいます。もういいや!このままいっちゃおう!

 

 

その5へ続く。





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