ball03wls.gif (1536 バイト)リアル脱出ゲーム〜夜の学校からの脱出〜
に参加しました!(5)

 

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種明かしと罵倒

 見事、脱出に失敗した私。

 とぼとぼとスタート地点であった講堂に戻ると、すでに「SCRAPの偉い人」こと加藤さんの解説が始まっていました。

 スタート説明時と同じく、下りた緞帳の前で話す加藤さん。

 ふと講堂を見渡すと、最初にあれほど居た参加者が、半分ぐらいしか見あたりません。あれ?他の人は何処へいった……?

 

 なにか嫌な予感がしました

 

 そんな私の悪寒を知るよしもなく、加藤さんの説明は続きます。

 

 「――貰った紙の黒い部分、ここにあった漫画は『火の鳥』でした」

 

 うんうん、そこまでは私もわかったんだよ。うんうん

 

 「『火の鳥』と聞いて、入り口のオブジェに紙をかざした方がいましたが、そうではありません」

 「最初に配られた地図。この地図の周りには、ひらがなが書いてあります。この中に『ひ』『の』『と』『り』の4文字がありました」

 

 ( ゚д゚) あ

 

 「この4文字を線で結ぶと、資料室の星が書いてある部分で交わります」

 

 

 ああああああああ!

 

 「この交点にいる人に紙をかざすと、『秘密の場所へ通じる階段』へと案内されます。この階段を通った方が脱出成功者です」

 

 ( ゚д゚) あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!

 

 「それではご紹介しましょう。今回の脱出成功者です!」

 

 加藤さんの背後にあった緞帳がゆっくりと上がり、

 緞帳の後ろ、ステージ上には

 脱出成功者がスポットライトを浴びていたのです!

 

( ゚д゚) あ゛―――――――!!

 

 「脱出成功者のみなさんです、おめでとうございます!」

 盛大な歓声。

 脱出成功者たちの満面の笑み。いや、あれは「どや顔」。

 

 く、

 く、

 悔しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!! _| ̄|○

 

 そんな私達に、加藤さんがさらなる追い打ちを。

 

 「ちなみに、東京から修学旅行で来て、脱出できなかった人ってどれくらい居ますか?」

 手を挙げる私。他にもぱらぱらと手が上がります。

 手を挙げた人を指さして、加藤さんの台詞。

 

 

 (お腹をかかえて)「ちょwwwwww東京からわざわざ来てwwwww(爆笑)www脱出失敗てwwwwww(爆笑)」

 

 

 誇張してる、と思うでしょ?

 マジで原文そのままですからね

 

 非常に適切なAAがありましたので、使わせていただきます。

 

 「だ、脱出失敗てwwwwwwww」

 

 

 「ねえねえ、どんな気持ち?わざわざ東京から来て脱出失敗するって、どんな気持ち?ねえねえ?」

 

 

( ゚д゚) 悔しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!

 

 いやね、ほんとね、あの「プギャー」を味わえただけで、京都まで行った甲斐がありましたよ。冗談抜きで一生忘れられない体験でした。悔しい……さすがにそろそろ脱出したいのに……(ビクンビクン

 

 というわけで、脱出失敗した後は、修学旅行生のみなさんに脱出ゲーム関係者を交えて大宴会!どうしても知りたかった「『終わらない会社説明会』の超難問コース」の答えも聞けて大満足!公演も含め、最高に楽しいイベントでした!ありがとうございました!

最後に

 さて、第二部のレポは以上ですが、最後に少し考えさせられたことを。

 「夜の学校からの脱出」スタート時、加藤さんがこういう事を言っていました。

 「いままでの公演を見ていると、10人ぐらいのグループで謎を解く人達がいる。悪いとは言わないが、謎解きが簡単になる可能性がある。今回の謎は、3〜4人で解くことでちょうどいいレベルに設定されている。ただ、一人でも解けないことはない。」

 私、この言葉を聞いたとき、とても考えさせられたのですよ。この台詞こそが、脱出ゲームの本質を突いているのではないか、と。

 

 私達がリアル脱出ゲームに参加したのは、

 ・ゲームをクリア(脱出)するため、なのでしょうか?

 ・自分で謎解きを楽しむため、なのでしょうか?

 前者であれば、組む人数は多ければ多いほどいいでしょう。極端な話、1公演の参加者200人が全員結託して謎解きにかかれば、間違いなくクリアできます。

 しかし、果たしてそれが、私達の望みだったのでしょうか?

 「私が3階の謎を解いておくから、あなたは2階の謎を解いて!」

 確かに効率は良いです。しかし、なにか勿体ない気がしたのです。

 

 私がリアル脱出ゲームに参加したのは、

 自分で謎解きを味わうためなんです!(キリッ

 

 1階の謎も2階の謎も3階の謎も、自分で味わい自分で解く!そのために私はここに居るのであり、3階の謎は他の人に任せる――そんな薄めた謎を味わうために京都へ来たんじゃない!そんな勿体ないことできない!

 ……そういう想いがわき起こったわけです。ただ、グループを否定しているわけじゃないですよ。みんなでワイワイやるのも楽しいですし、一人プレイで「ある謎が解けないがために、その先に進めない」それも勿体ない話だと思うのです。だから、困ったときは協力する、ただし困るまでは自分で解く、それこそが個人戦脱出ゲームのポイントなのではないかと!

 それに気付いてからというもの、リアルナゾトキは一人で解くように頑張ってみましたし、夜の学校も一人で解けるレベルだと思いましたね。いや解けなかったけどさ。解けなかったけどさ。指さされて笑われたけどさ!

 

 そんなこんなで第二部レポ終了!翌日の日曜日はフリーだったので、ゴトウさんたちの「けいおん!!聖地巡礼」に同行させてもらうことに。

 京都に来たし、そのまま帰るのももったいないから、ご一緒させてもらおう……ぐらいで、事前にはそれほど重要視してなかったイベント。ところがやってみたら、脱出ゲームに匹敵するぐらい楽しかったのです!

 

第二部・完

 

第三部:けいおん!!聖地巡礼に行ってきました!に続く!

 




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