さすがに老舗の蕎麦はコシが違うねえ。と、通ぶって言いたくなるような作品。エロゲーだけどな。
内容としてはシュミレーションでして、移動要塞ママトトで全世界を統一するための闘いをします。システム的には「かえるにょ・ぱにょーん」なんですが、色々な要素が混じっていて比べ物にならないぐらい面白いです。「かえるにょ」はさまざまなところで叩かれていましたからねえ。
1)キッズシステム
小国であり絶対的に兵力の不足しているママトトを救う起死回生のシステム。モンスターを倒すことにより手に入る「カード」を使って生産するロボットで、それぞれ性能が特化されています。例えば、近接戦闘のファイタン、防御用のブロッケン、宝箱回収用のみゅうたんなど。
キッズは戦闘一回こっきりしか使えないため、一度投入したら徹底的に戦わせるのが吉。
話が逸れますが、みゅうたんかわいいいいい!なんだよこの小動物は!こんなつぶらな瞳で「みゅう?」なんて言うなよ!いいか君は抜群の移動力で宝箱を回収するだけの存在なんだよ?戦場から宝箱がなくなったら戦闘力の無い君はただ殺られるだけなんだよ?
「みゅう?」
そんな目でみるなあ!ちくしょうファイタン、ブロッケン、てめえらみゅうたんを守りやがれ!なに他のキャラがHP少ないって?そんな役立たずどうでもいいんだよ!みゅうたんを最優先にしやがれ!
というわけで役立たずのキッズを必死でかばう馬鹿が一名。
2)プラント
キッズを生産したり、グレードアップするにはそれぞれのキッズの「プラント」が必要になりまして、プラントを置いた数だけキッズのグレードが上がることになります。プラントを置くスペースは18×12ブロックの有限なスペース。しかし、各プラントの形がイヤらしい。
テトリスの各ブロックの形を思い浮かべてください。あの各ブロックがそれぞれ「ファイタンプラント」「チアープラント」などになりまして。中心にママトト心臓部があるんですが、これが卍型をしてやがりまして。
つまり、各キッズのグレードを上げてやるには、限られたスペースに隙間無く効率よくプラントを設置してやらなければならない。この非常にパズルチックな要素がまた味わい深くてたまりません。
他にもナナスとカカロの要素とか色々ありまして、異常なほど内容の濃いゲームになっております。このシステムを3つぐらいに分割してそれぞれ薄めて他のゲームを作っても十分モノになると思いますよ。
あんまり誉めすぎるのもなんなので、短所も述べておきましょうか。
前述の通り、ウリになる部分が多いのですが、そのせいで完全に消化し切れてないように思えます。何て言うんでしょうかね、「具が多すぎて火が通っていないシチュー」とでも表現しておきましょうか。
第20章までしかないので、やっとキッズがモノになってきたなと思ったころに終わってしまうんですよ。もうちょっと長くてもいい気がします。また仲間も多すぎて、あまり愛着がわかないというのも本音ではあります。
まあいろいろ言ってきましたが、ゲームとしては十分合格でしょう。エロゲーとなると少々お手軽ではないところも有りますが、やってみる価値はあると思います。
――なんか真面目なレビューだな。まあ茶化す所があまりないと好意的に受け取ってくだせえ。
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