― 波乱万丈入手編 ―
昔々あるところに一人の青年が居ました。青年はその時代には珍しく真面目で誠実でした。毎日神仏を拝み、朝早くから畑へ出て耕し、夜も遅くまで縄を編む。そんな男に村人の評判も上々でした。しかしそんな男にも悩みがありました。
モテないんです。
そんな男を不憫に思ってか、神様はとあるソフトを世に送り出しました。そう。「加奈の郵便局」。男はこのソフトを見た瞬間、脳にその情報が伝達する前に手が勝手に必要事項をFax用紙に記入しました。そう。彼にとって加奈とは条件反射であり、「痛い」「熱い」などの情報よりも優先される事項なのです。
そんなシナプス伝達速度の壁を越えた青年は、日々倹約に励み「加奈」が我が家へ来ることを楽しみにしていました。250円の掛け蕎麦に30円の卵を落とすのを我慢し、190円の電車賃が惜しいが為に家まで2時間かけて歩いて帰る日々。貧乏ですが、心の中にじんわりと広がる温かさを感じながら男は一生懸命生きていました。
そんな発売日を目前に控えたある日。男がいつも通り畑仕事から帰ってメールチェックをすると、なんと発売元のD.O.からメールが!
加奈の郵便屋さん 発売延期のお知らせ
荒れたね。素で。崩れ落ちたね。あの絶望感。まるでクリスマスとバレンタインとデヴィ夫人がまとめて来たようなあの感覚。酔ってたら首を括っていたかも。
そんなアクシデントもありながら毎日毎日指折って待ち焦がれた発売日。そう忘れもしない3月16日。詳しくは3月16日の日想を参照あれうおおおおおおおお来たよおおおお!このパッケージ!このイビツな形はもしや!もしや!(がさがさ)
やっぱりポスターが入っているよおおおお!(喜びの余り雄叫び)ああっテレカも!「美樹さんの介護日記」も!どれどれ(ぱらぱら)
ひいいいいい!加奈が口紅って!深夜のファッションショーて! 美樹さんの悪戯て!
%*#5’)A(&>(¥D’!(言語中枢麻痺)
――筆者が精神的に安定するまでしばらくお待ち下さい。――
――ぜえぜえぜえ・・・よしっ!じゃあ行くぞ本命!パッケージを開けて・・・って何い!リニューアル夕美パッケージのチラシ!?この絵柄!このデザイン!はふうう!
萌。
さああインストール!インストール!ようこそお義兄ちゃんのパソコンへえええ!
*「(その2)になってやっとインストールですか。」とか「このペースだと(その15)ぐらいまで行きそうですね。」とか「これ本当にレビューですか?」とかいうツッコミ禁止。
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