病弱な妹。
だっ…だめっすよ!そんな涙腺のツボを刺激しそうなシチュエーションは!
妹を守る兄。
うっつ・・・そんな健気な男が主人公なんですか?いいんですか?これエロゲーっすよねえ?そんなシチュエーションでいいんですか?
初恋の相手にフラれた。
ええ?そんなんじゃエロシーンが出てこないじゃないですか?これ18禁ソフトですよねえ?エロシーンを出すチャンスじゃないですか?こんなんじゃお客さん納得しないでしょ?
―― 加奈〜いもうと〜 ――
えー、このゲームは最初、あんまりやる気がなかったんですよ。どうも最近のD.O.の絵が気に入らなくて。しかもそこそこ人気があって中古でも回ってこないし。
しかし。
「むちゃむちゃ泣けます」
「OneとKanonをやったからには『加奈』は義務」
などと他のサイトで紹介されたりメールを頂いたり。とどめには「Stdio maruan」のまるあん様からも
「ゲームラボのエッセイで『感動するゲーム』に「痕」「Kanon」「加奈」と書いておいたのに編集段階では消されました。知名度ですか?」
「いつか加奈のレビューをやって欲しいです。このゲーム、痛すぎです。」
「求む、一刀両断。」
といったメールを二回も頂きまして、二回もレビューをリクエストするほどのゲームなのか!と認識を自己修正。やってみることにしました。
インストール。その後デモ実行。デモ画面を見るワタナベ。「病弱」というコンセプトを前にだしたデモ。ちょっとせつな系のテーマソング。
その時ワタナベに去来した予感。いや確信とも言うべきか。
このゲームは泣ける。
いや訂正。
このゲームに泣かされる。俺が。
いやさらに訂正。
このゲームをやることによってまたディスプレイの前で延々涙を流し家族に不審がられたり、「ぐおおおおお加奈ああ!」と大声で嗚咽をもらしてしまいご近所に嫌がられたり、クリアした瞬間に仲間内の掲示板などに「またエロゲーで泣いちゃいましたああ!いかすうう!」と書きこんで友人に避けられるようになる23歳独身男が目に浮かぶ。
いいんすか?本当にやっていいんすか?また社会との接点を失いそうな予感がするんですけどいいんですか?いいんですね?
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