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どちらかが魔女

 前回に続き、こちらも森博嗣の短編集です。

 好きな「ぶるぶる人形にうってつけの夜」が入っているのが個人的にポイント高いです!犀川先生がカッコよすぎる!しびれる!憧れるぅ!

 本編を読んでなくとも、犀川先生や喜多先生などの登場キャラが把握できて良いですねー。面白かったです!

無貌伝 ~双児の子ら~

 さすがは第四十回メフィスト賞受賞作!面白かったです!(≧▽≦)

 「ヒトデナシ」「魔縁」「無貌」といった怪奇がはびこる世界。無貌によって顔を奪われた探偵と、親に捨てられた少年が、資産家一族に起こる連続殺人事件に挑みます。犯人は人間なのか、それとも……。

 宮部みゆきの「魔術はささやく」のような、荒削りな中にも光る何かを感じましたよ!今年の秋には早くも続編が出るようなので、チェックします!

ミミズクと夜の王

 おおういいねぇ!なかなか良いですねぇ!(≧▽≦)

 第13回電撃小説大賞の大賞受賞作です。どことなく童話チックで、だけどちょっとだけ重たくて泣ける、そんな優しい物語。

 良くも悪くも「若さ」を感じさせる文章でして、Amazonのレビューを見るとそこで好き嫌いが分かれてる感がありますけど、私は素直に評価したい!面白かったです!

1/2の騎士

 オススメです!これは良かった!

 表紙の絵を見て「ああ、恋愛系のライトノベルか」と思い、冒頭をちょっと読んで「現代ファンタジーか?」と思って、

 す べ て 綺 麗 に 裏 切 ら れ た。

 アーチェリー部の主将であり、進路に恋にと悩む女子高生・マドカ。恋のお相手と図書館で出会った頃、街ではさまざまな犯罪が起こり始める――。

 ドッグキラー、インベイジョン、ラフレシアといった、都市伝説のような犯罪を扱いながら、決してファンタジーに逃げない姿勢がすごく好ましい!いいミステリーでした、ありがとう!(≧▽≦)

六番目の小夜子

 恩田陸のデビュー作。

 ある高校に代々伝わるゲーム。3年ごとに、生徒本人の意志とは関係なく、誰かが「サヨコ」に選ばれる。六番目のサヨコが誕生するはずの今年、ミステリアスな美少女「沙世子」が転校してきた――。

 前半のサヨコ伝説に迫るあたりは、とても面白く読めました!ただ、ホラーなのか、ミステリーなのか、青春小説なのか。最終的にどっちに傾けたかったのかが今ひとつ解らない!

 そういった意味で、「荒削りなデビュー作」という位置付けで読んだほうがいいかと思います!

陰日向に咲く

 今更ー!?という声が聞こえてきそうですが、なんか読むタイミングを逃してました!

 説明も要らないほど有名な作品になってしまいましたが、うん、やっぱり面白かった!評価される理由がわかりましたよ!

 短編集でして、特に面白かったのが、「売れないアイドルの追っかけ話」と「売れない芸人との恋物語」。アイドルに対する想いなど、劇団ひとり自身の気持ちがものすごーく反映されていて、うん、ちょっと気持ち悪(略

 初々しい中にも全体が綺麗にまとまっていて、面白かったです!(≧▽≦)

もう少しむこうの空の下へ

 椎名誠といえば、年中山か海に行っている印象があるのですが、まさにそのイメージそのままの私小説です。ただし、場所は全部「海」。

 私は、目的地を決めない旅ってのに憧れがあるんですが、まさにそれを体現しています。「急に3日ほど空いたから、キャンプ用品を車に積んで目的地を決めない旅」とか普通にやってるのね、この人!んで海辺でテント張って、焚き火とフライパンでステーキ焼いて……なんか楽しそう!羨ましい!

 あと、「嫁さんがチベットに行って数ヶ月帰ってこない」とか、そういう関係ってなんかいいね、と思ったり。ああああ旅に出たいいいいい!