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よりもい聖地巡礼(南極)

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南極圏に入って2日目が終了しました。

船内に掲示されている「上陸済み地点」もだんだんと増えてきましたよ!

ここで小休止して、南極クルーズの一日をご紹介いたします!我々が南極圏で朝昼晩とどう過ごしたのか、実例をもって紹介していければと!

早朝

朝。

だいたい6時ぐらいに起床します。南極に近いので、白夜とまではいかずとも、すでに太陽はかなり昇ってます。時差ボケもあり、眠いんだか眠くないんだかわからない!

のろのろと着替え、レストランに向かいます。数十歩歩けばもうそこはレストラン。「玄関開けたら2分でごはん」の上位互換でありながら、気楽さがいいね!後半なんて顔も洗わずに行ってたね!

コース料理とビュッフェ方式のレストランがありましたが、後半はビュッフェのほうばかり行ってました。量を調整できるし、気楽なので。

 

食後はコーヒー、なんならシャンパンを飲みながら、窓から南極海や流氷を楽しみます。

午前

その後部屋に戻り、すぐ午前の上陸準備です。グループによって集合時間が変わるのですが、早いと8時には集合だったりします。パルカを着込み、撮影機材を整え、乗船箇所に集合!忙しい!

ゾディアックボートに乗り込み、観光地に上陸!その後、ゾディアックボートでクルージングなどもあったりして、2時間程度観光を楽しみます!

そして帰船。冷えた身体をココアやスープで温めつつ、マカロンを摘みます!コンソメスープが本当に美味しかった!

 

まったくの余談なのですが、

よりもいジャージの使い勝手が良すぎる件。

船内ではわりとこのジャージでウロウロしてました。

 

部屋に戻ると、船内放送が。

「ただいま、本船の右舷前方に、氷山が見えてきました。ぜひともデッキにお越しいただき、景色をお楽しみください」

うおおおおお急がねば!カメラをひっ掴んで階段をダッシュで駆け上り、デッキへ向かい、見学!氷山きれいー!!すげー!!(パシャパシャ

 

ひとしきり写真を撮り終えることには、昼前の南極講座が始まる時間になっています。すぐ会場に向かいます!

南極講座、「南極の気候のレクチャ」「南極の生き物のレクチャ」などのほかに、「きれいな写真の撮り方」などもあり、それぞれ専門家が日本語で(通訳を介して)説明してくれます。ただ観光するより、場所や生物のバックグラウンドを知っていたほうがより楽しめるので、できる限り参加するようにしました!

終わるころには、ちょうどお昼の時間。部屋に帰らず、直接レストランに向かい、ランチを楽しみます。

私のお気に入りはポナンバーガー!この船特製のハンバーガーで、肉汁が美味しいのなんのって!後半はずっとこればっかり食べてた!

バーガーがあると、いっちゃうよねー、ビール!!お昼時はワインを楽しむ方も多かったです!

午後

腹も膨れ、ほろ酔いで部屋に帰還。ベッドメイクが終わっているベッドに寝ころびます。

あー、早朝から動いて疲れたわー。

ちょっと眠いわー。

午後の上陸まですこし時間があるし、ちょっと昼寝しようかn

船内放送「(ポーン)ただいま、右舷前方にクジラが見えております。ぜひデッキにお越しいただき、南極の風光明媚な景色とともに、クジラをご鑑賞ください」

クジラかー。見たいけど、さすがに疲れが……ちょっと休ませてもら

船内放送「 (ポーン) お休みのところ失礼します。ただいまデッキにおりますが、この素晴らしい景色を一緒に見ている方が、せいぜい10名ぐらいです。とても残念です。皆さん、お疲れで眠いのは分かりますが、

 

寝てる場合ですか???

 

寝るのは日本でもできます。

 

せっかく南極まで来たのですから、ぜひこの景色をお楽しみください。デッキにてお待ちしております(ブツッ」

 

そんな煽り方ある????? 

  

 

 

う、

う、

うおおおおおおおおおおおおおおお!!!(猛ダッシュ)

 

 

 

お分かりいただけただろうか。

ここまで、一切の休憩なし。

そしてこれからも、一切の休憩なし。

怒涛のごとく予定が詰め込まれる。いやね、べつに休んでてもいいんですよ!南極講座だって任意だし、なんなら午前・午後の上陸だって、パスして部屋で休んでてもいいんです!

いいんだけど、ただ部屋から外を眺めているだけで、

こんな景色なんだもの、そりゃカメラ持ってベランダに出ますわ! なにより、こちとら大金支払っとるんですわ!!上陸をキャンセルするなんてありえない!骨の髄までしゃぶりつくさないと!あらかた可食部が食べられても「その軟骨部分、まだかじれるよね?」の精神で楽しまないと!

 

煽られまくってデッキに向かい、クジラや景色に歓声を上げ、ようやく部屋に戻ったと思ったら、今度は午後の上陸ですよ。忙しい!!M-1グランプリで優勝したの?ってぐらい忙しい!パルカを着込み、乗船場所にダッシュ!

そこから観光!クルージング!はい体冷えた!はいココアで温める!はいお菓子食べる!

夕方、部屋に戻ると、今度は明日の上陸についてのブリーフィングです。シアターに集まり、お話を聞きます。

終わるころにはもう(時間的には)夜。レストランに向かい、今日の景色を思い出しながら、そりゃ飲むよね!!シャンパンも飲むよね!!!ワインも飲むよね!!

……こいつ、ずっと飲んでるなぁ、と思ったあなた。その通りです。久住昌之のコーナーかなってぐらい、ずっと飲んでた。なんなら部屋に戻って冷蔵庫の缶ビールも飲んでた。なぜなら!!!無料だから!!!!!

部屋に戻ると、またもやベッドメイキングがされてるわけですよ。そこで歯を磨いたり、洗濯ものをしたり、船内放送でまたデッキに呼び出されたりしながら、ようやく就寝。

 

 

お分かりいただけただろうか。

(゚Д゚)すっげぇ忙しいわー!!

 

今回の旅、天候に恵まれたので、「上陸できなかった地点」がなかったんですよ。まさに完封試合。終わってみれば0失点の堂々たる記録!

通常は2~3か所は観光できないポイントがあって、そこが日程的に休憩できるところだったのに、今回はそれすらない。常に動きっぱなし。そりゃ中継ぎも肩を壊すって話ですよ。

 

添乗員さんも言ってました。

「みなさんね、クルーズ旅っていうと、デッキチェアで寝ころんで、優雅にくつろぐイメージじゃないですか?違うのよ!!忙しいの!!本当に忙しいの!!!

 聞こえますか……聞こえますか……「南極観光するにせよ時間が余るだろうから、暇つぶしの道具を持っていかないとなぁ」と携帯ゲーム機をトランクに入れている過去の私……。それ、ほとんど使いません……。なのにバッテリだから、空港検査のたびに出さなくてはいけなくて、面倒です……。おやめなさい……。そのスペースにはアマノフーズのフリーズドライを詰めるのです……。

 

 それでは最後に、とあるご高齢の参加者がぼそっとつぶやいた、南極ツアーの本質を捉えたひと言をご紹介しましょう。

 

 

「遊ぶのも大変だなぁ……」

 

 

その27へ続く。

よりもい聖地巡礼(南極)

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2日目の午後は、南極海をぐーっと南下して、ウクライナの南極観測基地「ベルナツキー基地」へ上陸です!

 

ベルナツキー基地上陸

ベルナツキー基地(Vernadsky Research Base)

ウクライナの南極観測基地。南極半島の北西、ガリンデズ島にある。位置は西経64度15分、南緯65度14分。
1947年にイギリスが観測基地を設営し、破棄するところをウクライナが1ポンドで購入した。オゾンホールを発見するなど、様々な科学的成果を挙げている。

 

「〇〇さんなら、マイホームなんてポケットマネーで買えるでしょ?」

という、平安時代から使い古されてきたネタがありますが、南極の基地なら1ポンドで買えたのです!これなら私でもポケットマネーで買える!(でも来れない)

これがベルナツキー基地です!!

さっそく上陸!

 


 

設置されているタンクもカラーリングされてて、オシャレでかわいい!!

 

各都市への距離が示された標識がありました。東京までの距離もあるよ!見つけられるかな?

よりもいでは「日本から1万4000km」と言われてましたが、ここからは1万6000kmほど離れているようです。思えば遠くに来たものです!

この標識、

この二人の後ろにある標識かなー?とも思ったんですが、ちょっと違うような……。惜しいけど何か違うような……。ほかの場所にも、こういう標識があるんでしょうな!

※追記…これは昭和基地のものであるという情報いただきました!感謝!

 

ベルナツキー基地の内部見学

そんなベルナツキー基地の中を見学させていただきました!南極という閉鎖空間で生きる十数名の男性たち。その日常を想像すると胸が高鳴ります!

この基地、隊員のみなさんが日常で使っている職場であり、住居でもあります。普通に食事したり、ビリヤードを楽しんでいる横を、カメラを持った観光客が押しかけてくるわけです。心休まらなくない??逆の立場だったらしんどいわー。ヴェルナツキー基地のご厚意に感謝するばかりです。

 

感謝するばかりなのですが、その、たいへん申し上げづらいのですが、

 

 

ペンギン臭さがすごい

 

ひと様のお家にお邪魔しておいて「この家、臭い!」なんて言うの、発言小町でフルボッコにされて炎上間違いなし案件ですし、そんな奴は西川貴教に消臭力で殴られろと思うわけですが、すいませんそれでも臭いんです!!ペンギンさん容赦ないです!!

 とすると、ここに住まう皆様は、はたしてこの匂いをどう捉えているのか……。一週間もすれば慣れるものなのでしょうか。興味深いところです。

 

世界最南端のお土産屋さん

そしてこの基地には、「世界最南端のお土産屋さん」があります!文字通り最・南・端!!ここから南にお土産屋さんなし!!これはテンションがあがる!ちなみに米ドルが使えるよ!

ワッペンやショットグラス、絵葉書などがありました!マグネットシート買っちゃいました!我が家の玄関には、つねにベルナツキー基地があります!

 

世界最南端のパブ

そしてさらに、イギリス基地時代に、わざわざ本国から持ってきた材木で作ったというパブもあります!

ビールやワインなどありません。ウォッカ一択です。

しかも、ここ南極で作ったというウォッカ!そのウォッカを3ドルで飲むことができます!南極産のウォッカを南極で飲む!なんという贅沢でしょうか!

 

そして、このパブの謎ルール。

 

「服を着たまま、 その場でモゾモゾやってブラジャーを脱ぎ、それを捧げればウオッカが無料になる」

 

 

 

 

何でだよ。

 

 

 

 

思わず強めの疑問が出るわ!なんでも希望者は、この場でブラジャーを脱ぎ、そこに自筆でサインして基地に贈呈するそうです。よーくカウンターを見ると、世界各国の観光客が提供してきたブラジャーが積まれています。

 

 

 

 

なんてこった。

完全に俺の得意分野じゃねぇか。

  

  

 

そもそも何故こんなルールができたのか。

想像するしかないのですが、基地に入る前に聞いた、添乗員さんと隊員の会話にヒントがあるのかもしれません。

 

添乗員:「ここに住んで、一番困ることは何ですか?」

隊員:「 女がいない(´・ω・`) 」

 

 

 

 

だからってこんな形で童貞をこじらせなくても。

 

 

「隔絶された世界で女日照りを極めるとこうなるのか」という、ある種の文化人類学的サンプルのようなお話ですが、「世界最南端の奇習」って考えると、なんかカッコよく感じますよね!なんでも世界最南端ってつければ許されると思うなよ私。

なんかね。世界の奇祭はこうやって出来ていくんだなぁ、って。

でもまぁ、冷静に考えると、ブラジャーと3ドルのウォッカ交換、でしょ?

500円程度でブラジャー捧げるかっていうと、それは割に合わないよねー、と思っていたら、ツアー参加者の若い女性がいったー!!

(゚Д゚)そして脱いだー!!!

(゚Д゚)捧げたー!!!

(゚Д゚)ウオッカをゲットしたー!!!!

 

 

 

隊員&客「「「「 ウォォォォォォォォォォォ!!ヒューヒュー!! 」」」」

 

 

 

 

 

何だこれ。

 

 

 

 

 

俺たちは南極で何をやってるんだ。

 

 

しかし、新たに積まれるブラジャーを見るにつけ、これはウォッカがなくてもやるべき行為なのでは……?と思ったわけです。

だって南極に、自分のサインが描かれたものを残すことができるんですよ?宇宙へ飛び立つロケットに、自分の名前を刻む権利が売れる時代です。それの南極版、ブラジャー版と考えれば、ウオッカ以上の価値があるんじゃないか……?!なんてこった!事前に知っていたら、私だってブラジャーを仕込んできたのに!!添乗員さんも前もって言ってくれよ!!」

 

添乗員さん「『女性は』ウオッカ無料だそうです」

私「(゚Д゚)チクショー!!」

 

 

南極にいたね。コウメ太夫。

女性のみなさん、ベルナツキー基地に行くときは(何らかの)ご準備を!

 

こうして、南極圏2日目は過ぎていきました――。

 

その26へ続く。

よりもい聖地巡礼(南極)

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ポートシャルコーに上陸し、ジェンツーペンギンを初孫のように愛でまくった後は、そのままゾディアックボートで湾内をクルージングです!

とにかく氷が、流氷が、青い!言うなれば限りなく透明に近いブルー!

これ絶対にラムネ味でしょ??って思うぐらいに、透き通る青さが美しい!

 

この流氷なんて、「ここでバスクリンを入れたの誰??」ってレベルで青い!意味がわからない!これ絶対に美術さんがアクリルで作ったやつだよー!!どうして自然の氷がこんなに青くなるのー?!

 

そして、氷の上でゴロゴロ寝ている、たくさんのカニクイアザラシにも遭遇!

近づいても反応すらしないな!!どうやってこの世界で生き残っているんだろう? って心配になるぐらい、本当に野性味がないな!

 

さらにさらに登場!ザトウクジラ!

ゆっくりと尾びれを出して潜るシーンを、至近距離から見ることができましたよ!

 

ザトウクジラ2匹が並んで潮を吹くシーンも見られました!

ほんと南極さん、あらゆるシーンで手抜かりがない!場所が場所なら、たんまりチップをはずむところですよ!

 

「近い近い!クジラ近い!」

「あー、でも、もうちょっと寄ってきてくれると嬉しいんだけどねー」

「なんか私達、だんだん贅沢になってません?

 

いいじゃないの、人生の贅沢をしにここまで来たんだから!

早朝から大はしゃぎのまま、クルーズ船に帰還!

ようやく二日目の午前中が終わりました!

 

 

その25へ続く。