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投資

その1 その2 その3

2024年の収支報告

さて、回想の途中ですが。

ここで今年の、2024年の、含み益ではない「確定」した損益金額をご報告いたします。

 

ダラララララララ……(ドラムロール)

ダンッ!!

 

 

 

  

 

 

………。

例年であれば、「+1億2千万円!やってやったぜ!!」と誇らしく吠えるところでしょう。

しかし正直、私の胸には敗北感しかありません。

なぜなら、

 

 

ピーク時、含み益が2.3億円までいったんですよ

ここまでは良かった。ここまでは。

ところが。そこに8月の大暴落が直撃。3週間で1億円が減りました

それだけならまだしも、耐えきれずに全株式を売却した日が超底値&超円高の日。その日を境にあっさり上昇に転じ、売らずに持っていれば2週間で+5000万円の利益を逃しました

 

 

桃鉄かよ

  

いやわかる!「1億円稼いでおいてボヤいてるんじゃねぇ」と皆さんお思いのことでしょう。私も外から見てたらそう思ってる。だけどね、これはもう、そういう話じゃないんですよ。

というとき、喜んでいいのか悲しんでいいのかもう感情がぐちゃぐちゃで分からない。

暴落のとき、手のひらから、指の隙間から、1億円がドロドロとこぼれ落ちていくときの気持ち、ほんとうに凄まじかった。あんな気持ち、人生で味わったことなかった。カイジの「沼」でやられているおっちゃんの気持ち、ようやく理解できた。

 

3ヶ月で1億円増えたときは「サンタクロースが毎朝枕元に100万円を置いていく」と例えましたが、3週間で1億減ったときは、夜に野盗の集団が押し入って500万円を盗んでいきました。それが3週間、毎晩続きました。

ほんとうに気がどうにかなるかと思ったし、健康を害する勢いで早起きになりました

 

ちなみになんですが、個人的には、「実際に1億円がなくなった」ときより、「下手なトレードをして5000万円を逃した」ほうが心理的にキツかったです。本当にキツかった。株式が下落するのは私のせいではないですが、マジの底値で株を全売却したのは完全に私のせいだからです。ここテストに出ます。あの日あの時、世界一ヘタなトレードをした自信がある。キーーー!(奇声)

8月、悔しさと情けなさと腹立たしさで、ずーっと独り言をブツブツ言ってたし、壁を殴ってたし、奇声も発してたし、自分の太ももを自分で叩きすぎて内出血したりしてました。情緒不安定がすぎる。

この時期、飲み会で私と遭遇した方は、あまりの挙動不審っぷりに驚かれたかと思います。すべては私の心の弱さゆえ。深く反省いたします。ムキーーーーーー!!(奇声)

 

2025年の投資方針

さて、そうは言っても、譲渡損益は+1.2億円。

恐ろしいことに世の中には「税金」というものがあり、これで2500万円ぐらい持っていかれますが、ざっくり手取りで1億円は稼いだ計算になります。

実家が裕福なわけではなく、親の資産や事業を相続したわけでもなく、犯罪に手を染めたわけでもない。

自ら働いて稼いだ金を元手に、自らが選んだ真っ当な方法で、年間1億円を稼いだ。

ある種の励みになる話ですし、私自身も、いままでの人生が報われた気がいたします。

 

 

さあ、来年。

この1億円を、どうするか。

 

昨今のFIREムーブメントによると、年率4%の運用益で生活できれば、元本が減ることはない、とされています。

1億円の4%は400万円。税金20%として、手残りは320万円。1ヶ月あたり26.6万円。

マイホームを持っていない(=家賃がかかる)とはいえ、贅沢しなければ、都内でも暮らしていけそうです。

つまり、FIREだって、やろうと思えばできるかもしれない。

 

 

 

 

まったく「金と銀」は俺達にいろいろなことを教えてくれる。

いまなら仕手戦に400億円を突っ込んだ梅谷の気持ちがわかる。

 

人は、+100%、+200%が目の前に見えているのに、安定した+4%を選ぶことなんてできないのだ。

 

少なくとも私は知ってしまった。

寝て起きたら1000万円増えていた、あの朝を。

何もせずに1億円が増えていた、あの夏を。

たった1回、ほんとうにたった1回の判断ミスで、往復1億5000万円を取り逃した、あの夜を。

 

ましてや現在、たまたま私が興味と多少の知識があった「AI」が脚光を浴び、産業革命レベルな時代の転換点に遭遇し、巨大な投資テーマとなってて、かつそこに全財産をつっこんでも死なない定期収入(職)と健康がある。

こんなの、10回転生して1回あるかどうかのタイミングですよ。

ならば、この1億円はどうする??

 

 

 

 

 

ここは大きく張るしかない。ここで張らなきゃ何のための金だ。

まだFIREなんて考える時期じゃない。むしろ、ここで勝負するためだったらどんな仕事でも続けてやる。

自分の信念と予測を信じ、来年も一点勝負!卵は一つのカゴに高く縦積み!!!

さあさあ、カゴを落としてすべての卵が割れるか否か!

ワタナベさんの2025年の爆益 (or 爆損)にご期待ください!!!

 

(完) (来年もよろしくお願いします)

 

投資

 

その1 その2 その3

 

浮かれまくりなジューン

含み益1億円を全賭けした、3ヶ月後の2024年6月。

 

 

含み益が、あっさり2億円を突破しました。

文字通り何もせず、何の売買もせず、3ヶ月で資産が1億円増えたわけです。

 

ごめん、ここだけはドヤらせてくれ!この時期は本当に人生が楽しかった。

私が全賭けした株は米国株だったので、時差の影響で、寝て起きたら米国市場の結果が出ているんです。

朝起きて、資産を確認すると、どんどん増えている。

クリスマスの日、朝起きて、枕元に100万円がプレゼントとして置いてあったら、純粋な心を失った大人だって嬉しいでしょう。そんなの誰だって嬉しいに決まってる。

これが毎日。毎日、寝て起きたらサンタクロースが100万円を枕元に置いている。ときには1000万円を置いてくれることもある。それが3ヶ月間、毎日続きました。

そりゃあ毎日が楽しいし、毎朝ちょっと早起きになりました。

 

 

いやー、この時期は浮かれてましたね。調子に乗ってたね。

私生活や仕事でどんな嫌なことがあっても、「まあ寝て起きたら資産が増えてるしな」と思うと、なーんにも気にならない。

ヨドバシカメラの一番高い、100万円ぐらいの超大型液晶TVを見て「毎日これが買えるんだなぁ」とか思ってましたもんね。

毎日100万円ってことは、1年で4億近くですよ。「年収4億円の人」の気持ちを疑似体験しちゃったわけです。

一般庶民がそんな体験したら、そりゃ浮かれるに決まってる。

 

ほんと調子に乗ってたなー。

「このペースで増えたら、年末にはどうなっちゃうんだろうウフフフフ」

とか思ってたもんなー。怖いものなかったなー。

「もう何も恐くない」と言った巴マミがどうなったか、まどマギで知ってたはずなんだけどなー。

 

ここで得た2億円はどうしたか。

当然、

 

 

 

ここまで来たら、もう徹底的にいくしかない。

足がもげるまで踊り続けようぜ!!!この狂った相場でよ!!!!!

 

――こうやって、含み益2億円に加え、夏のボーナスも上乗せして一つのカゴに全賭けしたまま、8月の大暴落を迎えることになります。

 

その3へ続く。

投資

その1 その2 その3

プロローグ

投資の世界には

「卵を一つのカゴに盛るな」

という格言があります。

 

卵を一つのカゴにすべて乗せると、そのカゴを落としたとき、すべての卵がダメになってしまいます。

しかし、複数のカゴに分散して乗せることで、たとえ一つのカゴを落としたとしても、他のカゴに乗せた卵は守ることができる。

お金は大切です。

複数の投資対象に分散させることで、そのうち一つの投資対象が大幅下落したとしても、大切なお金すべてを失わないようにする。これが投資の基本、とされています。

 

 

それに対して、私がとった投資方針は、完全に真逆でした。

「卵をひとつのカゴに縦積み」

これは分散とは逆の、徹底した一点集中。一切のよそ見も浮気もせず、ただ1つ、自らが信じた、たった1つの株に、私が40年以上生きて蓄えてきた資産を、全賭けしたのです。

 

わかってます。

これは「投資」ではなく「投機」です。

少なくとも私の親族や知人がこんな投資してたら、割と本気で止めます。

こんな投資(投機)をしてたら、待っているのは破滅だからです。

 

しかし。私はその銘柄に、かつてない自信がありました。

株式投資を始めて20年以上経ちますが、過去イチで自信がある銘柄だったのです。

この銘柄は伸びる。間違いなく伸びる。そう思える。

 

ましてや私はサラリーマン。日々働いて稼いでいる給料があれば、生きていくことはできます。

全資産を失っても死ぬことはない。

ならば、自らが予想した未来に、自らの信念に、すべてを賭けてみようじゃないか!

そう思い、文字通り全財産を、たった一銘柄にオールインしたわけです。

  

 

 

 

 

 

そして今年。

私の予想通り、AI銘柄が大暴騰しました。

その結果、

 

含み益が1億円を突破しました。

 

1億円。

一般庶民は宝くじでも当たらなければ縁のない金額を、投資で稼ぐことができたのです。

 

さあ、この1億円、どうするか。

 

どうする一億円

 

野村総合研究所によると、資産が1億円以上あれば「富裕層」として分類されるそうです。

日本で資産1億以上を持っている世帯数は、2.7%。

つまり37世帯のうち1世帯は、1億円以上持ってる、っていうことです。

 

……けっこう多くないか?というのが私の感想でした。

 

まあまあ混んでる山手線に乗っていると、自分がいる車両ひとつに、150人ぐらい乗ってるわけですよ。ってことは、この車両だけでも富裕層は数人はいるんだ。ましてや11両編成のこの電車には何人乗っていることか。そして次の電車にも。その次の電車にも。

さらに言うと、野村総研のマーケット分類って、「純金融資産保有額」なので、マイホームなどの不動産は含まれていないんですよ。

このマンション高騰の昨今、10年前に都内で少しいいところの物件をペアローンでも何でも買っていれば、あっさり1億円になってる時代です。

ということは、富裕層はもっともっと多い。

 

つまり。

1億円は、珍しいけど、ドヤれるほど希少でもない、ということです。

 

ましてや私は、先ほど言ったとおり、サラリーマンをしていて、日々の稼ぎだけでなんとか食っていける。

つまりこの1億円、失ったとしても路頭に迷って死ぬことはない。

ならばどうするか。

 

 

 

アカギ〜闇に降り立った天才〜

そう。1億円をそのまま一点勝負。またもや全財産をひとつのカゴに縦積みアゲインです。

カゴを落としたら1億円がダメになる、狂気の宴は二次会へ突入!

だが、私には未来が見えている。見えているはずなんだ!そしてこの株はどう考えても上がる!!

ならば自らの信念にすべてを捧げろ!狂気に身を委ねろ!後ろは見るな!冷静に踊り狂え!アクセルを床ごと踏み抜け!!!!

1億円のチップを盤上に乗せて、一点勝負!

 

 

 

 

 

 

 

……というのが、今年の2月末の出来事でした。

そう。2024年の物語は、まだ始まったばかりです

 

その2へ続く。