吉野屋さんはモブを許さない
夕食を食べるために、吉野家に行きました。
レジで注文し、牛カルビ定食を受け取り、席へ。
店内の客は私一人。ゆっくりと食事ができます。
一人、カルビと一緒に白米をかきこんでいると、レジにいる店員さん二人が会話を始めました。
「すっとあの作業、面倒臭いって思ってて~」
「あはは、それね、みんなそう思ってる」
「そうなんですか??○○さんは喜んでやってると思ってました」
「そんなことないよー!」
楽しそうにおしゃべりしています。いいじゃないですか。
昔だったら「私語は慎んで!」って言われるんでしょうけど、いまはそういう時代でもないですからね。
楽しくバイトできるのであれば、それに越したことはありませんよ。
そう思いながら、カルビを食べ続けます。
「あ、じゃあさ、紙ナプキンの補充、してくれない?」
「あ、その作業も面倒臭いって思ってましたwww」
「いいからやって!w」
楽しそうでいいなぁ。
微笑ましく見ていると、店員さん、各テーブルの紙ナプキンホルダーに、紙ナプキンを詰め始めました。
レジとテーブル、少し距離があるので、おのずと会話のボリュームも上がっていきます。
「そういえば今度、大学で授業あってー」
「へーそうなの?何の授業なの??」
「それが選択式なんですけど~、」
けっこうな声量で、会話しています。
あれ?
俺、二人に見えてるよな????
急に不安になってきました。
二人とも、「無人の店内で喋りながら作業している」感でおしゃべりしてるんですよ。
見えてるよね????柱の影でこっそり食べてるわけじゃないんだし?????
食べ終わってお店から出るとき、
「ごちそうさまでしたー」
って声をかけたんですが、がっつり無視されたので、どうやら本当に見えてない可能性があります。
これは!!!露出チャンス!!!<?