先日、スマホで野球の結果を確認した知人が
「同点でよかったー」
と言ってるのを、
「童貞でよかったー」
と聞き違え、そのあと真実を知るまで精神がこすれた日。
先日、スマホで野球の結果を確認した知人が
「同点でよかったー」
と言ってるのを、
「童貞でよかったー」
と聞き違え、そのあと真実を知るまで精神がこすれた日。
私は、ようやく翼を手に入れた。
TVアニメ「スーパーカブ」を見てから、自動車学校へ申し込むまで1ヶ月。
申し込んでから、入校式まで待たされること2ヶ月。
入校式から、卒検を通って卒業するまで1.5ヶ月。
卒業して中型二輪免許を取ってから、バイクを注文し、納車されるまで1ヶ月。
半年を経て、焦れに焦らされ、スーパーカブもとっくに終わった2021年秋。
バイク屋から「バイクが届きました」と連絡が届いたわけです!
長いよ!スーパーカブだったら、まだ第一話のCM前だよ!物語が始まってないよ!
買ったのは中古車。本体価格は60万円です。
これに、スマホホルダーやら何やらを付けてもらい、自賠責保険や盗難保険などもろもろを足して、支払金額はさらにドン!(財布に響く音)
小熊ちゃんのスーパーカブよろしく、これが50人ぐらい轢いていれば1万円になったのでしょうが、幸か不幸か、とても状態のいい中古車だったので、高額なのは致し方ないところです。
ところで、支払いは現金 or バイク屋ローンの2択。
クレジットカードや、銀行振込には対応していません。
なけなしの貯金をおろし、「この世のすべてが敵」のおびえ顔で現金を抱えバイク屋へ向かい、支払い完了!!
ワタナベはようやく、バイクを手に入れたのです!(♪テッテレー)(獲得音)
しかし、問題はここからです。
無事に、このバイクと共に自宅まで帰らねばなりません。
1つ目の問題は、運転への慣れ。
二輪教習は教習場内のコースを走り、外を走ることがありません。
つまりこれが初・公道バイク。
教習が終わってから日数が経っていることもあり、緊張もひとしおです。
そして2つ目の問題は、ガソリン給油。
買ったばかりのバイクには、最低限のガソリンしか入ってないんでしょ!?知ってる!スーパーカブとか、ばくおん!!とかで知ってる!(拙者、いろんなアニメで知識を得てますからなぁドゥフフフ)
いよいよバイクに乗り、キーをひねります。
ディスプレイが輝き、燃料メーターが表示され、ゲージの一番下の、最後のブロックが、チカチカ点滅してます。えっこんなにガソリン少ないものなの??すぐ入れないとダメじゃない!
緊張しながらも、なんとか走行開始!!
バイク店を出て、しばらく行ったところにある、セルフのガソリンスタンドへ入店。
こういう流れになるだろうと、先ほどお店で、給油口の開け方などは聞いておきましたからね。
よどみなくガソリンを入れ、支払いを済ませ、給油キャップを閉じ、準備完了!
キーをひねり、スタータースイッチを押してエンジンをかけます!!!!!!
エンジンがかからない
おーっと。
冷静になりましょう。給油はした。キーを入れてONにしている。給油キャップもちゃんとはめた。クラッチも握っている。
何もおかしいことはない。
スタータースイッチを押します!
エンジンがかからない
おーっと。
こんなところでスーパーカブ第一話の体験イベントしたくなかった。
「なんで!?(cv:小熊ちゃん)」
ですよ。いや叫んでいるのは40代のオッサンだけど。
えー!?どうして!?
ガソリン切れではない!?それだけは間違いない!!
まさに気分は、途方に暮れる小熊ちゃん状態です。
しかし。私は、何も知らない非力な女子高生ではありません。
世間の荒波に揉まれつつ、さまざまな体験を経て、知識と経験を得た大人なのです!!
この難局を、自らの力だけで、切り抜けられるはず!!!!
(゚Д゚)「店員さーーーーーーーん!!!!!」
即・呼んだね。
オッサンになると、こういうところに躊躇がなくなるよね。
私「エンジンがかからなくて……」
店員「うーん、故障ですかね?」
私「5分前に買ったばかりです」
店員「ギアはN(ニュートラル)にしてます??」
私「あ。」
キュルルルルルドルルルルルルルルン…………
あとでマニュアルを確認したら、
「サイドスタンドが出ているときは、ニュートラルじゃないとエンジンがかからない」
って買いてあったね。
やっぱりマニュアルは偉大だね。こんなところまでスーパーカブを体験できると思わなかった。
というわけで、ようやくガソリン給油が終わりました。
そして恐ろしいことに、この納車話はまだ続きがあります。
緊急事態宣言があけまして、お店でお酒が飲めるようになりました。
少人数ですが、他人とも飲めるようになりました。
お店の美味しいご飯を食べながら、美味しいお酒を飲む。
なんてすばらしいひと時なんでしょう。
良かった良かった。
ほんとうに良かった。
参加者の一人が私よりハゲているか否か、で大議論にならなければもっと良かった。