ふぐりふぐられ ふりふられ
ふぐりに緊張感がない。
先ほど入浴し、ふと股間を見てみたところ、Myふぐりの緩みっぷりに驚愕した。
オノマトペで表現するなら「たるーん」「ゆるーん」って感じ。どうしたお前。昨晩飲みすぎたのか。
そりゃ「いつでも臨戦態勢!」「いざ関ヶ原!」って肩肘張られても困るけど。そもそも勝負の場を作れないのは本体側の責任と言われたら「責任はすべて拙者に……」って言いながら腹を切るしかないんだけど。
それにしても、ここまで緩むこともなかろう、ってぐらいの怠けっぷり。マイクロビーズのクッションぐらいふんにゃりしてる。
いや、ふぐっち(あだ名)の気持ちもわかる。このポジションに着任して44年。異動もなく、転籍もない。
「君は7月1日付で左肘に異動してくれ。まあ経験を積んでもらって、3年ぐらいで戻すから」
みたいな展開があれば、ふぐっちも肘の固さ、ぶつけたときの痺れ、などを学び、それを糧として堂々と股間に戻ってきただろう。
しかし、そういった経験を積む機会もなかった。(堂々とはしているけど)
この緩みは外見だけではなく、人間関係にも影響があるのではないだろうか。付き合いが長くなるにつれ、相手への対応がぞんざいになり、少しずつ溜まる不満。そのことに気づかない夫は、妻から急に離婚を切り出されて戸惑うのです。
「私たち、もう別れましょ」
「え、もう別れてるけど(ふぐりだけに)」
とりあえず冷水に漬けてみます。