半熟卵が作れない
今日は、半熟卵を「ただ茹でるだけだろ」という舐めプレイで挑んだ結果、しくじりまくっている男の話です。そろそろ「しくじり先生」に出演できると思います。
第1ラウンド
半熟卵?鍋に水を張って、適当に茹でればいいんだろ?はい完成ー!
→失敗(グズグズに柔らかい)
第2ラウンド
なるほど、茹でる時間は6分、か……。やはりレシピを参考にして、しっかり時間を計るのが重要だな!!これで勝ったも同然!
→失敗(グチョグチョに柔らかい)
第3ラウンド
最初にスプーンで卵を軽く叩き、殻にヒビを入れるとともに、水にお酢を入れると剥きやすくなるのか……。そういえば、殻を剥くときに力が入って、それで半熟卵を壊している気がしてきた!そうか、半熟卵は、殻を剥きやすくするのが肝要なのか……!見切った!!!待ってろよ半熟野郎め!!
→失敗(ドロドロに柔らかい)
第4ラウンド
殻をスプーンで数回叩く、なんていう微妙なやり方が良くないんだ!ちゃんとした道具を買おう!!
この『卵穴あけ器』があれば、殻なんてかんたんに剥けるな!!まったく手間をかけさせやがって!!!さあ行こうぜ、理想郷へよ……
→失敗(ズブズブに柔らかい)
……ここまで読んだ方は「柔らかいなら、茹でる時間を伸ばせばいいんじゃ?」とお思いでしょう。それは確かに正しい。しかし、「なぜレシピ通りにやってるのに失敗するのか」を知らずにこの先に進むのは気持ち悪いし、グズグズのまま対処に困り、その場でおっさんに啜られ飲み込まれた卵たちに合わせる顔がない。
私には「レシピの通りにやって、レシピ通りの半熟卵ができました☆」が必要なのだ。この完全勝利を経験しないと、私はもう厨房に立つことはできないし、スポットライトの下にエプロンを置いて引退するしかない。
なぜだ!何が惡いんだ!鍋か!水か!卵か!(料理人です)
第5ラウンド
・卵は冷蔵庫から出したて
・あらかじめ電気ポット等で沸かしたお湯を、鍋に張る
・7分茹でる
もう完璧でしょう。卵・鍋ともに、温度のブレがなく、同条件で料理ができる手法であります。この手法でやれば、誰もが同じ茹で上がり方になり、誰もが完璧な半熟卵を作れるはず。
てかこれで失敗したら、我が家はとんでもない高地にあって沸点が低いとか、私が思っている卵と世間で言う卵が全然別のものだった、という話になってくる。さあ、ラストランを走り切ろうぜ……!約束された勝利へとよ……!
→失敗(まだまだ柔らかい)
なんでだよぉぉぉぉぉぉ!orz
どうしてこれで失敗するんだよぉぉぉ!
そりゃ私も藤原竜也ばりに叫びますよ。数々の犠牲(卵)を積み上げたにもかかわらず、どうしても半熟の頂きにたどり着けない。「もうスーパーで半熟卵を買ったほうが良くね?」という悪魔の囁きが聞こえてくる。やめろ……!元も子もない真実を告げるのはやめろ……!
さあ、こういうとき、ワタナベはどうするか。
そうだね!
「金で殴る」だね!!!!
ゆでたまごメーター。
武士同士の一騎打ちにカラシニコフを持ち込むが如きセコさですが、もうこうなったら、恥も外聞もない。こっちは必死なんだよ!!これでやっと半熟卵が作れる!!喜び勇んでゆでたまごメーターを購入し、帰宅!!!!
喜びすぎて、卵を買い忘れるというね
そんなわけで、明日はこれを試してみるのです。早くスーパーで卵を買ってこないと!ピポムザウスの卵!