定食屋にて
それにしても―――腹が、減った―――。(ポン)(カメラ引く) (ペン)(カメラ引く) (パン)(カメラ引く)
今日も今日とて、孤独のグルメごっこをしていたわけです。要するに一人で定食屋に入ったわけです。それだけのことなのにカッコ良い感じで言えるようになったあたり、久住昌之先生は偉業を成された。あなたは昼からビールを飲んでいい。
で、初見の定食屋に、ふらりと入ってみました。
中はこじんまりとした作りで、カウンターが2席、4人掛けのテーブル席が2卓。
テーブルが1卓のみ空いており、私は一人にもかかわらず、4人掛けのテーブルに通されました。
唐揚げ定食を頼み、届いた定食を食べていると、4人組の客が新たに入店してきました。
客「すいません、4人なんですけど、空いてます?」
店員「ごめんなさい、ただいま満席で」
客「どれぐらいで空きますかね?」
店員「ちょっとわからないんですよ、すいません……」
あれ?
これって私、早く食って帰れって思われてない???
その後も、
店員「よろしければ外でお待ちいただければ……」
みたいなことを言いながら、心なしか、こちらに視線を送っているような気がして、もう唐揚げの味がしません
光の速さで食べ終わり、退店しました。
お客さん、待ってませんでした