怠惰の味
あづぅい(訳:暑い)
学校は夏休みに突入したそうですが、みなさまいかがお過ごしですか。布団に人型の汗じみを作る日々ですか。生きてますか。
今日も今日とて「あづぅい(訳:暑い)」しか言わない日々ですが、それでもお腹は減ります。何もしていないのにお腹が減る。穀潰しの本領を遺憾なく発揮しております。
しかしあづぅい(訳:暑い)ので、外に出たくない。
そうだね☆デリバリーしようね☆
というわけで、昼食にピザをデリバリーで頼みました。
外は炎天下。しかし私はクーラーが効きまくった部屋で、何もせずにピザが到着するのを待っています。
数十分後。家のエントランスのインターフォンが鳴りました。
玄関のカメラを見ると、配達人は女性のようです。
エントランスを解錠。
数分後、自室の玄関のチャイムが鳴りましたので、玄関を開けると、そこにはピザを持った女性が。
若っ。
「え?中学生?高校生?」と思えるぐらいに若い女性が、そこにいました。
たどたどしい手つきでピザを渡してきます。
慣れてないのかな??
ピザを持って部屋に戻ります。
そうか、学生さんたちは今日から夏休み。
もしかしたら、夏休みを利用して、デリバリーピザのバイトを始めたばかりの方だったのかもしれません。
急に、自分が恥ずかしくなってきました。
学生さんが炎天下に自転車を漕いでピザを運んでいるのに、この私は、いい大人のこの私は、何もせずにパジャマで部屋でゴロゴロしていた。
恥ずかしくないのか、と。
土日も働いている若人を見て、お前はなにか思うことがないのか、恥じ入ることはないのか、と。
……なんてことを思いながら、チューハイの蓋を開け、部屋から一歩も出ずに食べたビザの味はめちゃくちゃ美味しかったです