(゚Д゚)いよいよ南極圏5日目ー!
すなわち、南極観光の最終日!そろそろサライが流れ始める時間帯!徳さんも涙ぐんでる!
かー!
えー!
りー!
たくないー!!!!!!(全力で床を転がる)
いよいよ本格的に駄々をこね始めた42歳を乗せて、クルーズ船は5日目午前の上陸地点、ポーレット島へ接岸です!
南極圏5日目 午前 ポーレット島
ポーレット島(Paulet Island)
ウェッデル海の北西に浮かぶ島。溶岩でできている火山島。アデリーペンギンが生息しており、スウェーデン隊が作った石の小屋の跡地がある。
以前にも書きましたが、今回の南極クルーズで見られるペンギンは3種類。
そのうちジェンツーペンギンと、アゴヒゲペンギンはたくさん見てきましたが、アデリーペンギンだけはほとんど遭遇しませんでした。
ここポーレット島は、そのアデリーペンギンの営巣地!いよいよアデリーをたくさん見ることができそうです!たくさん見られるといいなぁ!(クルーズ船で足元を消毒する)
たくさん見られるといいなぁ!(ゾディアックボートに乗り込む)
たくさん見られるといいなぁ!(ボートで島に近づく)
たくさん見
あの岩肌にある点々、ぜんぶペンギンじゃね?
数十万羽のアデリーペンギン
あーっはっはっはっはっは(乾いた笑い)!
いくらなんでも多すぎだろ。
なにこの量!?見渡す限りアデリーペンギン!大気中に響き渡るアデリーペンギンの鳴き声!
足元が!平地が!山肌が!ぜーんぶアデリーペンギン!「いままで見られなかった分、アデリー特盛サービスしときました☆」という勢いのアデリー!アデリー!アデリーすぎてゲシュタルトアデリー崩壊しそうなアデリー!アデリー―――――!
添乗員「この島には、70万羽のアデリーペンギンがいるそうです」
政令指定都市かよ。ちょっとした勢力だよ。
そして、ここにして思い知らされる。
臭いとは、
臭いの強さ × 個体数であることを。
今世紀最大級のペンギン臭が俺を襲う
呼吸困難になるほどの臭さが世界を覆う
クルーズ船で近くに寄った時点で、もう臭い、きてたね。
上陸してからも定期的にむせてたね。臭いで。
ペンギン臭にも慣れたはずの最終日に、こんな洗礼を食らわせられるとは……。つくづくこの旅は油断できねぇぜ……!
ここのアデリーペンギン、個体によって羽毛の生え変わり方が違っていて、頭頂部にのみ毛が残っているモヒカンみたいなペンギンもいたり。うん!やっぱりペンギンって、臭くても可愛い!可愛ゴフッゴフッ(むせる)
かろうじて歩けるスペースをたどり、丘の裏側に行くと、
いやいやいやいや。
ヒッチコックの作品かと。
裏面までびっしりアデリー。もはや「凄ぇ」を通り越して「怖ぇ……」ってなってる。
別のガイド「この島には、120万羽のペンギンがいますね」
おい倍になったぞ。百万都市を超えたぞ。カウント適当すぎるだろ。
ちなみにアデリーペンギン、これほどの個体がいながら、鳴き声を聞き分けることで、餌を捕りに行った親は間違えることなく自分の子を見つけられるそうです。すごいな。ウォーリーよりも探せないよ、この島。
そして、ポーレット島での目標!
よりもいであった、「ペンギンに囲まれる報瀬」を撮影しようではありませんか!
このシーンで囲んでいるペンギンはアデリーペンギン!この足の踏み場もないほどアデリーまみれのこの島なら、それっぽい写真が撮れるはずです!
えいっ☆
うん、あの時の報瀬の気持ち、すごくわかるよ。「臭い!可愛い!でも臭い!」だね!こうやって撮影してるときでも、どんどんペンギンが寄ってくるね!臭い!可愛い!臭オゥエエエェ(えづく)
たっぷりとアデリーを堪能し、アデリー成分を過剰摂取した我々は、大満足でクルーズ船に戻ったのでした。
最後に、ガイドさんから訂正が。
ガイド「すいません!さきほど120万羽と申しましたが、50万羽だそうです」
もう何羽でもいいよ。