ブエノスアイレスの夜はふけて、ホテルのレストランで夕食となりました。
ここで初めて、今回のツアー参加者が一堂に会することになります。南極ツアーも知らないことだらけですが、南極ツアー参加者もまた、ぜんぜん想像がつきません。周りにいないもの。南極にいった人。
今回は、私が見た南極ツアーの参加者像をお伝えいたします。
南極ツアー参加者ってどんな人?
年齢層
ツアー説明会の印象と同じように、世代的には60代~70代が多いように見えます。私の親の世代、といったところでしょうか。この中に混じったら、私なんてかなりの若輩者ですよ。
ご夫婦(と思われる)が多いですが、親子で参加されている方、姉妹で参加されている方も。
「もうねー、この歳になると、旦那と旅行なんて出来ないのよー!」
と言われたら、「アッハイ」と応えつつ遠い目になるよね!
意外だったのが、単独参加の人の多さ。感覚的には2割~3割は単独参加でした。
70代、もしかしたら80代の御婦人も単独参加されていて、尊敬と頼もしさがすごい。この御年になっても、杖を使いながら、一人で南極に冒険しようとする姿勢!私が同じ歳になったとき、果たしてそんなエネルギーはあるだろうか?見習いたい……!
単独参加の男性もけっこういましてね。この方はどういう背景があって、南極ツアーに参加したのか……。もしかしたら奥様に先立たれ、何か特別な想いがあって参加しているのかな……などと妄想していたんですが、
男性:「まあね、何が解らんてね、一番解らないのはヨメさんの心ですわ!ガハハハハハ!」
と言ってて「奥さんいるんですか」「その奥さんはどうしたんですか」「むしろ何があったんですか」みたいな疑問が!でもそういうの詮索するの良くない!良くないけど!気になる!!
逆に、20代中盤ぐらいの単独女子もいて、ほんと何があったのー!?どういう経緯で南極に行くのー?!おじさん気になるー!!(詮索はしてません)(アルゼンチンで逮捕されたくないため)
参加者の社交性
また、みなさん、ほんといい人ばかり。クルージング説明のときに聞いた
「こういうツアーに参加する人は、みんなちゃんとしている」
を実感させられましたね!みなさん朗らか!社交的!私のような若輩者にも丁寧!無理だよー!おじさん平民だから、この雰囲気に馴染めないよー!!
横に座ったご夫婦に声をかけて頂いたんですけど、
旦那さん「1980年代に、ニューヨークに11年駐在していて、いろんなところに旅行したんですよ」
なるほど、バブル絶頂期の80年代に、あのニューヨークにおられたと。
それ、超エリートじゃないスか?
ナチュラルに語尾が卑屈になってるんスけど、それ、超優秀なジャパニーズ・サラリーマンじゃーん!エリートじゃーん!出世コース乗ってた人じゃーん!な、なんかアッシのようなヒラリーマンが同席してすいません、って表情が固まるわ!
で、奥様も当然のごとく気品があって、英語が堪能で、社交的なんですよ。完璧か!
奥様「お若いのに、二週間もお休み取るの、大変じゃなかったですか?もしかして、経営者の方ですか?」
それではここで、僕のオリジナルソング、聞いてください。
「窓際だから仕事がないだけです」
旅行経験
そして、これも当然ながら、みなさん旅行に慣れてる。
クルージングに参加したことある方、手をあげてくださいーってアンケートに、9割5部の人が挙手するんですよ!皆さん、当たりまえのように経験者。むしろ、さまざまなクルージングを味わい尽くし、最終的に到達したのが南極、って雰囲気。
初めてで、来ちゃったなー。
Lv1で外に出たらドラゴンの巣窟でした、みたいな場違い感が半端ないわけです。「ここはまだ早いぜ、ボウヤ」ってカウンターでテキーラ飲んでる男に諭される場面ですよ。ミルク出されるよ。
だって、世界一周した人がゴロゴロいるんですよ!?「ナイル川のクルージングはどの業者が良いか」みたいな話を肴に無言で飲んでると、ほんとビールが進むね!!もう対抗できるのが酒量ぐらいしかないね!飲む!一杯$6のビールを飲む!
旦那さん「あの、だいぶ満足したので、私のビール、よろしければいかがですか?」
完敗ですわー!!(でもビールはもらう)
ちなみに、レストランだけでは満足せず、許可もらって部屋にワインを持って帰りました。$5でした。ウェイターがなみなみと注いでくれたのは、同情からではないと信じたい。