よりもいと私
君は、「宇宙よりも遠い場所」通称「よりもい」を見たか。
見てない?そうか、であればすぐにAmazonでポチるなりアマゾンプライムに入るなりして、よりもい全話を見られる態勢を整えたうえで、外出も食事も瞬きもせずに一気見してほしい。
それでは友よ、きみが南極から帰ってきたら、ここ「Barかなえ」でまた会おう――。
4人の女の子が、幾多の困難を乗り越え、遙かなる地・南極を目指す。
とにかく最高極まる作品であり、毎回が神回であり、見るたびに「尊い……」「美しい……」「ゴファ」などの奇声が出てしまう、まさに十年に一度の快作と言わしめるアニメであります。
ニューヨーク・タイムズのベストTV 2018 インターナショナル部門に選出されるなど、国内外での評価も高い本作品。
かくいう私も、
第1話:あー新しいアニメ始まったなぁ、見ておくか
第3話:やばいこれ面白いやつだ
第12話:
お゛う゛え゛え゛え゛え゛え゛(号泣嘔吐)
……と、天を仰いで慟哭したものです。おお、友よ、南極から帰ってきたか。それじゃあ夜通し語り合おうじゃないか。今夜は長くなるぜ?(極夜だから)
南極を目指す女の子たちの想いに涙し、笑い、考えさせられ、最終話を見終わったあとは「なんちゅうもんを見せてくれたんや……なんちゅうものを……」と京極さんの顔で号泣ですよ。そして、ひとしきり「よりもいロス」に打ちひしがれた私が次に考えたこと。それは、
南 極 に 聖 地 巡 礼 し て み た い
そう考えたときから、私(オッサン)の物語は動きだす!(ここはcv:キマリでお願いします)
南極に行く方法
まずは南極へ行く方法を調査調査ァ!そもそも行けるの??本当に行けるの??
いまから南極地域観測隊に参加するのは、年齢的にも専門性からも厳しい。隊員に色仕掛けして密航するほうが、まだ確率は高そうである。なんなら脱ぐ覚悟はできてるが。
とすると、現実的には、旅行(ツアー)だな、と。
検索してみると、南米⇔南極のツアーで、ざっくり100万円。日本からのツアーだと、だいたい2週間の旅程で180万円が最安値といったところ。そこにポートチャージや船内チップ、税金にクルーズ保険を入れて、コミコミでざっくり200万弱。
2週間で、200万円。
高ぇ…… orz
確かに、200万円という金額は大きい。とてつもなく大きい。松屋の牛めしだったら6250回食べられる。一日3回食べても5.7年食べられる。「親を人質に取られてるの?」というレベルで食べ続けられる。「牛めし」と書いて「えいえん」と読ませられるぐらい食べられる。
しかし、200万という金額、絶対に払えないか、余っている内臓を軽やかに売らないと払えないか、と言われると、そうではないのである。
この歳まで独身を貫き、サラリーマンを続けながら夜間休日はネットに没頭し、紙絵師のエロ画像を「感謝っ……圧倒的感謝っ……!!」と拝んでいる生活を続けると、多少の蓄えはできるものである。
なにせ独り身で、生命保険にすら加入していない私。入院・失職・逮捕などに備え、多少の蓄え、しかるべき備えは、あることはある。
その「保釈金を払ったつもり貯金」を確認したところ、残高がだいたい160万程度。南極ツアー料金と一致していたのである。
そして私事ながら、ろじぱらも先日、開設から20周年を迎えた。ネットに人生を捧げ、ネットとともに生きてきた20年の節目……2019年1月20日の数日後が、南極ツアーの出発日なのだ。
この区切りの良さは何だ。
行けってことじゃないのか?
神様が「行け」って言ってるんじゃないか??
200万円という金額は大きい。だけど、周りを見渡してみてほしい。アイドルとの握手券欲しさに数百万をつぎ込み、ダンボールの隙間で生きている者。ガチャを回すために数百万をつぎ込んだ挙げ句に結局お目当てが出ず、嗚咽・号泣・失禁をかます者。
この界隈には、自らの楽しみのために7桁以上の金額を突っ込む、ぶっ飛んだ大先輩が多数いらっしゃるではないか。
それに比べて、私の「よりもい愛」はどうだ??
しかもこちらはガチャではない。引けば必ず南極が出る、出現率100%の優しい世界である。
そして、いま、私の手元には、図ったように旅行金額と同額が刻まれた通帳がある。
行ける、のである。
メルカリに腎臓を出品しなくても、行ける、のである。
じゃあ何故行かないのか。定年後の楽しみにでも取っておくつもりか。
このまま時間の余る定年まで待ったとして、それで南極旅行に行けるという考え自体がそもそも甘い。定年まで命が続くかもわからないし、そのときには資金がないかもしれない。健康上の理由で遠出が出来なくなってるかもしれないし、破廉恥な罪で服役しているかもしれない。(オッズ0.9倍の本命)
もう一度言おう。
しかし。
今なら、行けるのである。(まだ逮捕されていないから)
であれば、なぜ行かないのか。
何を躊躇する必要があるのか。
行こうぜ、宇宙(そら)の向こう側へよ……
こうして、私の南極チャレンジは幕を開けたのである――。
ろじっくぱらだいす20周年企画!
「よりもい聖地 南極の旅」
スタートです(≧▽≦)!!
その2へ続く。