1up
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日記

美容師さんに肩を揉んでもらっているとき、

「ワタナベさん、毎回思うんですけど……肩こり、すごいですよね……」

と、そこそこ深刻な声で言われたんですけど、何が怖いって私自身がまったく肩凝りを感じてないことです。みなさんお元気ですか。ワタナベです。

ここはウィットをきかせて

「股間はいつも凝ってるんですけどね☆」

と返そうかと思ったのですが、「え?凝っててそれ?」とカウンターを食らうのは明白だったので、あいまいな笑顔でお茶を濁しました。私も大人になっちまったよ……!カウンターを恐れて上手い返しを躊躇するだなんてよ……!(※特に上手くはないです)

よりもい聖地巡礼(南極)

その1から読みたい方はこちら←

 

待たせたな!!

いよいよ出発の日だ!

 

自宅を出るとき、丸メガネの女子高生に立ちふさがれることもなく、その子の耳元で「絶交・無効(はぁと)」と囁いて警察案件になることもなく、無事、出発地の成田空港に着きました!

成田からロサンゼルスに向かい、乗り換えてブエノスアイレスへ飛び、さらに最果ての街・ウシュアイアへ移動し、クルーズ船に2日間乗って南極に向かうことになります。遠いな!!こう並べてみると南極、遠いな!!

まずは、成田からロス経由でブエノスアイレスまで目指します!ブエノスアイレスで一泊するからね!そこまで頑張ろう!

ちなみに飛行時間はどれくらいかな?と、日程表を見てみると、

日本時間 18:45 成田発

ロサンゼルス時間 12:00 ロサンゼルス着

ロサンゼルス時間 14:35 ロサンゼルス発

アルゼンチン時間 7:31 ブエノスアイレス着

 

σ(・ω・*) ??

 

えっと、 時間差を考えると、日本はロサンゼルスより17時間進んでいて、ブエノスアイレスはロサンゼルスより5時間進んでいて、だから、えっと、

  

 

 

σ(・ω・*) ???

 

なるほど、わからん。「算数?そんな能力は母親の腹に置いてきたさ」と言わんばかりの知性を見せつけた後、

「まあ、何とかなるでしょ!添乗員付きだから迷うこともないし!成田→ロスで10時間、ロス→ブエノスアイレスで4時間ってところかな!?楽勝楽勝!」

と、今にして思えば分かりやすさがすごい死亡フラグをおっ立てて、いよいよ搭乗!

 

さあ、旅の始まりだ!!

 

成田→ロサンゼルス(10時間コース)

成田 → ロサンゼルス → ブエノスアイレス → ウシュアイア → 南極

 

 

まずは成田→ロスの10時間コースです。私にとって、これほどの長距離飛行は初めて。 当然のごとくエコノミーシートです。

旅行慣れしている友人のアドバイス

「飛行機なんて、酒を飲んで寝てればすぐ着くよ」

「( ゚Д゚)なるほど!」

を丁寧に実践し、成田空港でのガソリン補給は満タンにしておきました。先輩のアドバイスは聞かなきゃいけないからなー 仕方ないなー しょうがないなー

 

 

また、「寝るためには耳栓とアイマスクは必須」という情報も入手し、準備にぬかりはありません。アイマスクはもちろん、

 

 

「よりもいアイマスク」です!まさに今回の旅行のために作られたようではありませんか!「今使わずに、いつ使うのだ」とクシャナ殿下も言ったことでおなじみの逸品。これを着用し、ペンギンの夢を見ながら寝ます……。

 

……。

 

……。

 

さすがに10時間は眠れないな

 

 

当初、ここで「宇宙よりも遠い場所」全話をイッキ見し、南極へのモチベーションを最強に高めようとしたのですが、Amazon primeの持ち出し機能ってノートPCではできないのね!そして機内の無線LANって有料なのね!よし!劇場で見た「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を機内サービスでもう一度観よう!

他にも、ミトコンドリアレベルの英語力を駆使し、キャビンアテンダントと

「something to drink?」

「ビーフ!」

といったハートフルなやりとりもありつつ、なんとか10時間をクリア!

 

 

体が固まった!顔がベタベタする!しんどい!軽く死ねますね!

 

 

ロサンゼルス国際空港・着

成田 → ロサンゼルス → ブエノスアイレス → ウシュアイア → 南極

 

初めての北米大陸上陸!

乗り換えのためだから、空港から一歩も外に出ないけどね!

 

ここで、今後の飛行時間について、重大な思い違いに気づきます。

成田→ロスで10時間、 ロス→ブエノスアイレスで4時間ってところかな !

と思っておりましたが、

 

 

たっぷり12時間かかるぢゃねぇか

誰だよ4時間なんて甘く見積ったのは!なんなら成田→ロスより長いよ!

しかもロサンゼルス空港では、「乗り換えなのに一度荷物を受け取り、再度荷物を預ける」といったルールがあったり、ESTAで思いっきり引っかかって別窓口に連れて行かれたりと、待合室に出るまでにけっこうな時間がかかってしまいました。あーやっと入国審査が終わった、ちょっと休憩しな

 

添乗員「ではみなさん、次の搭乗時間は45分後でーす

私「そんな早いの?!

 

45分後!?と、とりあえず身体を伸ばして、ちょっと荷物を整理して、トイレに行って、あ、顔を洗ったり歯も磨きた

 

添乗員「みなさんお集まりくださーい」

私「( ゚Д゚)嫌ああああああああ!!!

 

ロサンゼルス → ブエノスアイレス(12時間コース)

成田 → ロサンゼルス → ブエノスアイレス→ ウシュアイア → 南極

 

「俺たちの戦いはこれからだ!(完)」

ごめん、言わせてもらっていいかな?

 

 

いや、これちょっとツライぞ!!ここからさらに12時間!?私、長距離移動の初心者なんですよ!!「初めてだから優しくしてあげるねシステム」は働かないのかよ!!

もう眠れないし、することもないし!雑誌!さっき読んだ! 映画!さっき見た! よし!「マッドマックス 怒りのデス・ロード 」を観よう!(通算3回目)

 

 

運動といったら、座席―トイレ間の十数歩だけです。ほぼカロリーを使っていないのに、続々と提供される機内食。もはや朝食なのか夕食なのかもわからない。っていうか味がわからない。

 

 

空港で入手した雑誌の「水曜どうでしょう特集」を読み返す。このタイミングで壇ノ浦レポートのインタビュー、心に刺さること刺さること。

 

 

ね、ね、寝れないんだよぉ

飛行機でもう寝れないんだよ俺たち

まだ辛いのは10時間ぐらいあるんだよぉ

寝れないんだよぉ

 

「精神と時の部屋」になったエコノミーシートに収納されたまま、「飛行機は現在ここを飛んでますマップ」をひたすら見つめます。辛い。辛い。辛いんですが、

 

段々と、見えてくるんです。

 

南極が。

 

 

行くんだ!ここに行くんだ!

そして、行こうと決めたのは自分じゃないか!!

たかだか22時間のフライトに負けてられるか!

魂を奮い起こして戦うんだ!!頑張れ私!中年の底力を見せてやれ!!

 

…………

 
……

 

 

12時間を経て、ブエノスアイレスに到着。

 

 

 

 

 

 

「軽く死ねま……し、死んでるぅぅぅ!!」

 

富裕層の旅行

ちなみに帰国後、クルーズ旅行にしょっちゅう行ってる友人に

「22時間近く飛行機で、足が伸ばせなくて、ツラかったんだよー」

と嘆いたら、

「え?フルフラットなのに??

と、「育ってきた環境が違うからマウンティング」を食らったので、エコノミークラスタを代表して心持ち強めに殴っておきました

 

ブロイラー、海を渡る

今回、私は4食連続で機内食という、二度とごめんな経験をしたわけですが。

今回の南極ツアー、参加者はさまざまな都市を経由してブエノスアイレスに集結しました。私たちのロス経由の他にも、シカゴ・ニューヨーク・ドバイ・ロンドンなどなど。ロンドン経由の人は

「なんで南極に行くのに北上してるんだろう…」

と、遠い目になったそうですよ!まるで人生だね!

私たちの4食連続の機内食はまだマシなほうで、最高6食連続の機内食ルートがあったそうです。6食て。ウシジマ君からお金を借りた人ですか。

そのコースで来た人いわく、

「席から動かないのに、食料だけはどんどん出てくる。ブロイラーになった気分だ

とおっしゃってました。わかりみが強い。

 

そうやって、さまざまなルートで、総勢148羽のブロイラーが、ブエノスアイレスに集結したのです!

 

ブエノスアイレス・着

成田 → ロサンゼルスブエノスアイレス → ウシュアイア → 南極

 

祝・初南米上陸!!!

ここがアルゼンチン!!

心なしか、空港に掲げられた広告もセクシー!!

 

日本は冬でしたが、ここは南半球。つまり真夏。

22時間フライトで疲労困憊のうえ、30℃の気温に炙られることになります。そして12時間の時差ボケ。やべぇ休みたい。足を伸ばしたい。シャワー浴びたい。

 

しかし、時刻は午前7時台。

 

添乗員「それでは、このまま市内観光に参りまーす

私「( ゚Д゚)イヤァァァァァァァァァ!」

 

その9へ続く。

日記

髪を切りにいきました。

「美容師さんに髪をオーダーする」という行為にとてつもないストレスを感じる私は、いつも美容師さんにお任せです。一任です。「やってみなはれ」の精神でいままで生きてきたのですが、今日の美容師さんからのオファーはすごかった。

 

「髪の色にピンクを入れてみませんか?」

 

ピンク。

40すぎのオッサンが、ピンク。

 

私がプリキュアであったならば、「これは……主人公格のカラー!!」と喜んだことでしょう。なんならちょっと変身してた。

また、もっと年をとって60歳ぐらいであれば、「関西のおばちゃんにこういうの居るよね、もしくは志茂田景樹ファンかな?」と、なくはない雰囲気になったかもしれません。

しかし。私はふつーのサラリーマン。しかもプリキュアじゃない。

ピンクはさすがに無理だ。

なので、私はその美容師さんに言ってやりましたよ!!

 

 

「アッハイ」

 

  

それから鏡を見ていません。