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※注意…今回の更新には、可愛くて愛くるしくてフワッフワの生き物が多数登場します。何か手近にあるフワフワなものをモフりながらご覧ください。
さあ、下準備を整え、いよいよアイチョー島に向かいます。
クルーズ船から上陸用のゾディアックボートに乗り込み、
出発!
振り返ると、いままで乗っていたクルーズ船がどんどん遠くなっていきます。
そして近づくアイチョー島の上陸ポイント!
いよいよ上陸だ!!(≧▽≦)
ペンギン、何羽いるのかなぁ?!(≧▽≦)
ペンギン、たくさんいるといいなぁ!(≧▽≦)
ペンギ
あの岩肌に見える点々、ぜんぶペンギンじゃね??
あと、なんか臭くね??
第一上陸地点:アイチョー島
ようやく上陸のときがやってきました。
上陸したとき、絶対に言ってやろう、と心に決めていた言葉があります。
よりもいをご覧の皆様ならば、もちろん想像がつくでしょう。
南極初上陸のとき、報瀬が絶叫した「ざまあみろ!」
いままでバカにしてきた連中に、鼻で笑ってきた連中に、裏切ってきた連中に。南極に行けるなんて信じなかった周囲に、「私は南極に着いた!ざまあみろ!」と勝ち誇る、よりもい屈指の名シーンです。
ていうか、このシーンを見るたびに泣いてるから私。ほんと見て!よりもい、いいアニメだから見て!!!お願い!!
一方、私は南極に行くことを誰かに否定されたことはありません。報瀬のように周囲に嘲笑されることも、困難にぶちあったこともありません。
しかし。それでも、この上陸にいたるまでの1年間の流れを思うと、上陸最初の言葉は「ざまあみろ」しか浮かばないのです。
上陸!
ゾディアックボートが接岸しました。
前方に乗っている人から上陸していきます。
いよいよ私の番です。
ゴムボートの前方に移動し、
ボートの側面に座り、尻を中心に回転して、足を外側に向けます。
そして、足を、南極の大地に――
着いた
おおおおおお………
着いた
着いた
南極に
着いたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!(≧▽≦)
やったぞー!!(≧▽≦)
俺はついに着いたぞー!!!!(≧▽≦)
ざまあみろ!
ざまあみろ!
ざまあみ(゚Д゚)臭ぇえええええええええ!!!!!
なんかこの島、臭いー!!!
アイチョー島(南緯62度25分 西経59度45分)
アイチョー島
かつては英国の水路部(Hydrographic Office)の頭文字をとり、H・Oと呼ばれていたらしい。その後、発音が同じAithoと名付けられた。全長1.5km、標高70mの小さな島。
ジェンツーペンギン・ヒゲペンギンが営巣している。
まずは上陸記念に、船で書いた上陸イラストを掲げて撮影!イラストが下手なのは気にするな!なんかもう、そういう奴なんだ!
興奮冷めやらぬまま、改めて島を見渡します。みなさんにも雰囲気が伝わるよう、南極アイチョー島360°画像です!さあ唸れ、このために購入したInsta360 ONE X!!
南極だけど土が見えてる
南極=見渡す限り氷の大地!そしてペンギン!
……という想像だったのですが、アイチョー島は土がしっかりと見えており、苔も生えていました。
それもそのはず、この島は南極圏でも比較的北に位置しており、南極にしては温暖なのです。
また、ペンギン=氷の上、というイメージもありますが、実際は違うそうです。
コウテイペンギンは別ですが、ジェンツーペンギンやアデリーペンギンは、土の上で営巣するそうです。なので、アイチョー島のような島に集まる、とのこと。
ペンギン、多い
そして、ペンギン、めちゃくちゃたくさんいます。水どう風に言うと「発注ミスかな?」ってぐらいいるな!全然レア感ないな!!
ペンギンの種別ごとにコロニーを作り、そこで営巣しています。そこを中心に、みんな自由に歩き回ってるな!!ほんと自由だな!
ペンギン、臭すぎ
ペンギン、臭い。
信じがたいぐらい臭い。
あまりにも臭くて、ときおり、呼吸が困難になるぐらい臭い。
帰国後、会う人会う人に「ペンギンが臭いって、どういう臭さ?」と問われました。端的に言うと「鳥の糞のにおい」なんですけど、より想像しやすく言うならば、
「掃除していないニワトリ小屋の匂い」
です! 5年ぐらい 掃除してないほうの小屋ね!それが島中を覆っている!
ペンギン、可愛すぎ
臭いのを差し引いても、
ペンギン可愛いー!!(≧▽≦)
可愛い!この世のキュートがすべて凝縮されている!特に、ジェンツーペンギンの雛が可愛すぎる!なにこれ??全人類から愛されることが宿命付けられた存在???
おかわー!!!!!(≧▽≦)
以前お伝えしたとおり、南極のルールで、ペンギンからは5m以上離れなければなりません。なので、離れてるんですよ?我々はガイドに従い、ペンギンから離れてるんですよ??
ペンギン、あっちから寄ってきます
こうやって、ペンギンを見てるじゃないですか。
あっ、すげぇ寄ってきた
近い近い近い!!近す
(゚Д゚)集団で寄ってきたー!
こんな感じでね、ペンギン先輩、フレンドリーが過ぎる。こっちは遠慮してるのにペタペタ寄ってきて、逆にこちらが(゚Д゚)近い近い近い!!って腰が引けるぐらいに寄ってくる!
もうね、ずーっと写真撮ってた。いままで人生で撮影した枚数、この島だけで超えたんじゃないかってぐらい、ずーっと写真を撮ってた。
悪天候にもかかわらず、 1時間強の滞在時間はあっという間に過ぎ、 気が付いたら帰船時間になってました。もう!?もう帰らなきゃならないの!?もっと愛でさせてよ!!この臭くて可愛い存在を!!
帰還
海岸で靴底についた泥などをブラシで落とし、ゾディアックボートに乗ってクルーズ船に帰還!
行くときと同じように、靴底を消毒し、カードをスキャンして、ロビーに戻ります。
バンドの生演奏を聞きながら、冷えた身体をホットココアで温め、マカロンをつまむ私達。このあたりの贅沢感がたまらない!
こうして、我々の南極初上陸は、無事成功したのです。
この時の私は、こう思ってました。
この時点で、旅行代金の元は取ったわ、と。
南極、素晴らしすぎるわ、と。
その19へ続く。