「神様、今日ひさしぶりに同僚と対面で話したのですが、普段喋ってないから、声がカスッカスで、ぜんぜん喋れませんでした。なんとかしてください!」
「わかった。ではその同僚とやらを滅せば良いのですね」
「いや、そうではなくて」
「わかった。ではお主の職を解き、同僚という関係をなくせば良いのですね」
「だからそうではなくて」
「神様、今日ひさしぶりに同僚と対面で話したのですが、普段喋ってないから、声がカスッカスで、ぜんぜん喋れませんでした。なんとかしてください!」
「わかった。ではその同僚とやらを滅せば良いのですね」
「いや、そうではなくて」
「わかった。ではお主の職を解き、同僚という関係をなくせば良いのですね」
「だからそうではなくて」
「食べ物の好き嫌いがない」
ってよく言うけど、よく考えたら、「好き」はあるな、って46年目に気付きました
ささいな誤解から、いやな思いをする話はありますけど。
逆に、ささいな誤解から、いい思いをした話です。
先日、近所のスーパーに行ったんですよ。
冷凍食品を買おうと思い、冷凍庫の扉を開けて、日清の「汁なし担々麺」を取りました。
これ美味しいんですよ。我が家の冷凍庫に常備されています。日清の冷凍食品技術におののくがいい!(いつもお世話になっています)
こちらを冷凍庫内の棚から取ろうとしたら、その横に陳列されていた、日清の「汁なしビャンビャン麺」が、棚から落ちかかったんです。
これも美味しいんですよ。日清の冷凍食品技術にひれ伏すがいい!(本当にいつもお世話になっています)
これが棚から落ちかかったので、危ない!と腕で押さえつけて、落下を防ぎました。
ビャンビャン麺のほうを棚に戻そうとして、
(そういえば、これも美味しいんだよな……買っておくか)
と、買い物かごに入れて、レジに持っていったんです。
ところが。どうやらその様子を、レジの店員(おばちゃん)が見ていたらしく。
店員「あら~!いいんですよ、そのまま戻しておいてください!」
私「え?普通に買いますけど……」
あれ?私、なにか勘違いされてない??
もしかして、棚からビャンビャン麺を落としたから、責任を感じて買い取ろうとしてる、と思われてる????
店員「気にしなくていいんですよ~!こちらが棚にパンパンに詰めちゃってたのが悪いんだから!」
私「あ、いえ、私、ほんとうに欲しくて買うんで……」
店員「ま~!丁寧な方ね~!すみませんね~」
どうしよう。
本当に欲しくて買おうとしているのに、言えば言うほど、気を使って言い訳してる人になってる。
結局、その店員さんにずーっと感謝されながら、レジを済ませて退店しました。
誤解で、いい人になることもあるんですね。
あと余談ですが、
この「ビャンビャン麺」ていう漢字、いつ見てもどうかしてると思う。