「私、魔女のキキです!
こっちはオシャレな高級カフェにおいてあったトップバリュのミルクとシュガー!」
「そこトップバリュなんだ」という思いと、「こんなオシャレな店にさえ、トップバリュが侵略しているッ……!」という思いを抱えて飲んだコーヒー、美味しかったです。
「私、魔女のキキです!
こっちはオシャレな高級カフェにおいてあったトップバリュのミルクとシュガー!」
「そこトップバリュなんだ」という思いと、「こんなオシャレな店にさえ、トップバリュが侵略しているッ……!」という思いを抱えて飲んだコーヒー、美味しかったです。
先ほど、炭酸水を呑んでいたところ、ここ数年で一番の大誤嚥をかまし、吹き出した炭酸水で部屋の半分が水浸しになった男です。今夜は泣いていいよ。
さて、数ヶ月前に自宅の最寄りのスーパーが閉店しましてね。
現在、いちばん近いスーパーが「まいばすけっと」なんですけど。
着々と、自宅の食べ物がトップバリュに侵食されています
ふと気がつくと、食材はもちろん、調味料も大半がトップバリュ!あれもこれもトップバリュ!だってそれで揃っちゃうんだもの!
といいつつ、とくに不満はありません。世間では「トップバリュは当たり外れが大きすぎる」と言われていますが、いまのところハズレを引いていない。お手頃のお値段で、ちゃんと美味しいものを入手できる。なんの問題がありますか?
……そんな生活を続け、周りのものがトップバリュで埋め尽くされたワタナベは、
【選択肢A】 食材だけでなく、衣類や家具もトップバリュで占められていくことに気づく。それでも特に不満なく過ごしていたが、次第にトップバリュの品目は増えていく。ある日、出社すると、職場の上司のおでこに「トップバリュ」のラベルが貼られていた。同僚、友人もトップバリュになっていて、慌てて自宅に逃げ帰る。洗面台の鏡を見たワタナベは、自分にもトップバリュのマークがあることに愕然とするのであった―――。
【選択肢B】ある日、食料棚の整理をする。さまざまなトップバリュの食材、調味料を取り出して棚を拭いていると、いままで手の届かなかった一番奥に、トップバリュではない、ワインビネガーが置かれていることに気付く。買った覚えのない、トップバリュではない調味料。ワインビネガーの小瓶を触ってるうち、急に、かつて彼女が買ってきたことを思い出す。こんな大切な思い出を、なぜいままで忘れていた?そして彼女はどこへ行った?記憶を辿る旅がはじまる―――。