夕食のために、近所の食堂へ行きました。
そこは老夫婦が二人でやっている、こじんまりとした食堂で。
天井についているTVではいつも孤独のグルメを流している、そんな店です。
客は私ひとり。
フライ定食を注文し、届いた定食を噛み締めていると、制服の女の子が一人、入ってきました。
横目で見た感じ、女子高生でしょうか。
その子は慣れた感じでカウンターに座り、老夫婦と会話を始めます。
どうやら身内のようです。おそらく老夫婦のお孫さんと見ました。
お婆さん「それで、最近の様子はどう?ちゃんと作ってくれてる?」
お孫さん「うーん……。いつも通り。いつも通りって感じ」
お婆さん「そう……。せめて少しでも作ってくれればいいんだけどねぇ……」
あれ?
この話、私、聞いてていいやつ??
私の「深入りするなセンサー」がビンビンに反応したので、慌ててフライをかきこみ、慌ててお店を出たわけです。それで口の中を火傷して。外はもう、秋。