「一律10万円の再給付をするつもりはない」
麻生は壇上から、眼下に広がる群衆を前に、そう言い放った。
国会議事堂前を埋め尽くす人々の目から、希望の光が消えていく。
(10万円は、手に入らないのか)
諦めに似たため息が漏れ、失望のうめきがさざ波となって、日本を覆っていく。
麻生は、地平線まで続く、うなだれた群衆を見据え、言葉を続けた。
「桁が違う」
群衆が顔を上げる。
麻生は口角を上げ、ニヤリと笑い、
「10万円なんてケチなことは言わない。100万円だ。景気よく使え」
人々は叫んだ。マスク越しに歓呼の声をあげた。歓声が永田町を、東京を、日本を揺るがしていく。
喜びの声を浴びながら、麻生は、これからも続く長い戦いに思いを馳せていた―――――。
(゚Д゚)みたいな展開になりませんかねー!!!!!