先日、下記のメールを頂きました。
この度、21年間運営してきた個人サイトを諸事情により本日で閉じることとなりました。
思い出を振り返るうち、そういえば昔よく見ていたサイトはどうしているだろうか、と思い、調べてみるとろじっくぱらだいす様が依然積極的に更新をされていることを知りました。
私は個人サイト管理者という立場から本日で引退いたしますが、ワタナベ様には是非今後とも継続していただきたいという応援の気持ちから一筆メールを差し上げました。
まずは21年間という長期にわたり、サイト運営お疲れ様でした。きっと色々と思うところもあったことでしょう。
自らのサイトを閉じるという決断をなされたこと、心から敬意を表すとともに、しかし私、少し、羨望心も抱いてしまうのです。
世に数多のサイトが開設されていますが、管理人によってちゃんと閉じられたサイトは、実は少ないのではないでしょうか。
たいていは更新がなくなって放置されるか、プロバイダの関係で消されるか、のように思えます。
そう考えると、管理人自らの手でその生涯を終えられるサイトは、実は幸せなのかもしれません。
ろじっくぱらだいすも開設されて20年以上経ちますが、「どう終わるのか」は、ときどき頭をよぎる問題でもあります。
一人の人間が運営している以上、どんなサイトもいつか必ず、更新されなくなる時が訪れます。ましてや私もいい歳です。突然倒れたり入院したりする可能性は、年々高くなっていくことでしょう。
その前に、自らの手でサイトを閉じられるのか。どのタイミングで「私はもう更新できない」と判断するのか。
それはプロ野球選手がユニフォームを脱ぐ覚悟や、自営業者が店を閉じる決断に近いのかもしれません。
折しも昨日、ラーメンズ小林賢太郎さんが芸能活動から引退し、ドカベンの漫画家・水島新司さんが引退を発表しました。その心中は察するに余りあります。しかし、いつかは私もその決断をしなければならないのでしょう。
20年以上サイトをやっていれば、それはもう人生の一部です。人生の終活が叫ばれている昨今、サイトの終活も考えなければいけない時期に差し掛かっているのです――――。
……じゃないと、トップページにでかでかと
「今日はラジオネーム『ち○ぽこハムハム太郎』さんのお便りを紹介するZE☆」
というテキストを残したまま更新が途絶える可能性、あるからな!!!そしてネットでちょっとだけ話題になって、クローズアップ現代で特集されて、アナウンサーに「ワタナベさんのサイトは、我々に問いかけているのかもしれません」みたいなこと真顔で言われる可能性、あるからな!!!!死ー!!!!いろんな意味で死ー!!!!!!!