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20周年を振り返る

10年間住んでいた部屋から引っ越したり、携帯をなくしたり、東日本大震災があったり、と大変な年でした。

震災は辛かったですなー。計画停電があり、夏休みが分散させられて、あまり休んだ記憶がなかったり。

以前100kmを歩いた経験から、みんなで100kmを歩くというドM極まりないイベントも経験しました。あれに参加した人、ほんとよく参加したな!すごいな!

そして2度目の脱出ゲーム開催!「非モテからの卒業」!いまだに気に入っているイベントです!公衆電話買ったりしたなー。跳び箱をレンタルしたりしたなー。学習机をお店から借りたりしたなー。 ドッキリで亀甲しばりされたりしたなー。(白目)

それが縁で後日(次の年)、”居酒屋6年4組”をお借りして「漂流する6年4組からの脱出」を開催しました。

あ、あと、ラミエルになって脱出ゲームに参加して、そのまま失敗するという恥をさらしています。業者をかけずりまわって、それっぽいラミネートフィルムを探し回りました。あの(無駄な)情熱はいったいどこから生じたのか。愛か。これがラミエル愛か。

20周年を振り返る

この年の1月に、今や全世界に広がっている「リアル脱出ゲーム」に初めて参加しています!

初参加のときの衝撃たるや、とんでもなかった!これは凄まじいモノが生まれたもんだと興奮したものです。

このとき書いたレポートや、「マジックショーからの脱出」のレポートを読んで、リアル脱出ゲームに興味を持った人がけっこういたようです。そこからSCRAP社に関わっている人もいるそうなんで、「リアル脱出ゲームはワシが育てた」と言っては無視される日々を送っています。恩を!!着せたい!!

 

脱出ゲームをしに京都にいき、そのまま一流ホームページのゴトウさん達と「けいおん!聖地巡礼」をして、まぁ楽しかったこと!聖地巡礼っていいね!聖地巡礼っていいよね!!!(※フラグです)

そして、「うちらも脱出ゲーム作りたいね!やりたいね!」という流れから、最初の脱出ゲーム「ヘンタイからの脱出」を開催。よくこのタイトル通したな。怖いものないのか。いま考えると荒削りすぎる内容でしたが、まー楽しかったこと!来てくださった方には感謝しかない!

 

 

ちなみに世間はデフレまっしぐら。こんな広告が出てた時期でした。

お仕事的にはこの年、"ヤングアニマル嵐"に掲載されている後藤羽矢子先生の漫画「へべれけ恋バナ相談室」のコラムを書かせていただいてます。インタビューして、そのテーマをもとにコラムを書くのは、大変でしたけど楽しかったです!

よりもい聖地巡礼(南極)

それでは、一般人の「南極チャレンジ」に立ちはだかる、大きな2つの難関について説明しましょう。

渡航費用

南極ツアーについては、日本発のものからアルゼンチン発・チリ発のものまで多数あります。また船のグレード、添乗員の有無なども選択肢としてあがってきます。

私は旅慣れしていないので、日本発で添乗員付きのものを検討。また金額も金額であるので、それなりに信頼の置けそうな旅行代理店を選択。これだけの大金を払って「てるみ」られたら暴動モノである。

そういうツアーになると、だいたい日本からの航空券を含めて最安値で170万円。それに港湾使用料やら保険料やらを含めて200万円弱。まごうことなき大金です。

報瀬たちは青春ひゃくまんえんで南極に行こうとしたが、中年になると倍の200万がかかる、ということです。ちなみに年齢は3倍したほうが近いことに今気づいて絶望しています。そっか……彼女たち、私の1/3の歳であれだけ頑張ったのか……そうか……。

余談ですが、「南極点まで行ってキャンプする」という、よりもい勢×ゆるキャン△勢大勝利のツアーもあります。650万円です。

ちなみに南極キャンプですが、南極では火の使用や調理が制限されているため、食事は船で食べて、ただ寝るために南極へ上陸し、極寒の夜をキャンプで過ごすそうです。刑罰かよ。

長期休暇

南極の夏に合わせて行くため、12月前半から、もしくは1月後半から2~3週間というスケジュールで設定されているようです。

カレンダーを確認してみてください。そう、その時期は、お盆も正月も祝日も重ならないのです。つまり、その時期を長期休暇とするためには、自らお休みをひねり出し、カレンダーのマスを埋めていかなければなりません。

新年気分も落ち着き、さあ学業に仕事に頑張ろう!……そんな時期に堂々と2~3週間の休暇を取るという、日本社会になじまない空気の読まなさ、胆力が求められている!!

おたから(資金)とおやすみ(休暇)と

このふたつの山、私ワタナベはどう乗り越えたか。

渡航費用については、前述の「いざという時口座」からひねり出すことにします。「ねーちゃん!いざという時っていまさッ!」と、ジョジョのポコ少年も言っている通りであります。

200万円。銀さんに言わせれば、「家族3人が半年は潜って暮らせる金額」です。 同世代であればマイホームの頭金や子供の学費の足しになるし、独身であっても、貯金しておけば結婚資金として十分通用する額でしょう。

しかし幸運にもその資金を使う予定は一切ないため、堂々と南極につぎ込めるのです!( ゚Д゚)よかったー!独身でよかったー!よかったー!

 

続いて休暇について。一般的なサラリーマンであれば、特別なイベントもないのに2週間の連続休暇を取ることは、かなり困難でしょう。ましてや私も40代。中堅として会社を担う世代であることを考えれば、なおさらです。

これは早々に上司に相談だ。

もちろん有給は部下の権利だが、業務を鑑みて有給取得時期の再考を依頼するのは上司の権利であります。「ワタナベ君がいないと業務が回らない」といった、いままで知らなかった評価を聞くチャンスかもしれません。まあそれでも休むけどね!職場には申し訳ないが、休むけどね!

 

ワタナベ:「すいません、1月末から2週間ほど、お休みを頂きたいのですが」

上司:「いいよー」

 

即決である。後腐れがなさすぎる。( ゚Д゚)よかったー!出世してなくてよかったー!!

ちなみにその後、出発に至るまで、「どうして2週間も休みをとるのか」については一度も聞かれませんでした。あれかなー、有給の理由を聞いてはいけないってルールに配慮してる会社なんだなー!もしくは私に興味がないかだなー!どっちかなー!!!

 

 

というわけで、偶然にも独り身のため家族用の蓄えは不要であり、幸福なことに微塵も出世してないため仕事も躊躇なく休めた私は、南極へと旅立つ足固めをしたのであります。この時期の私、

 

宇宙よりも遠い場所 STAGE2

 歌舞伎町を駆け抜けるキマリのように、ワクワクしてましたよ!何かが起きそうで、何かが始まりそうな予感!オッサンだって冒険していいんだ!ワクワクしていいんだ!さあ駆け抜けろ!!南極まで!!

 

 

その3へ続く。