よりもい聖地 南極の旅(25) ブラジャー脱いだらウオッカ無料!「ベルナツキー基地」
2日目の午後は、南極海をぐーっと南下して、ウクライナの南極観測基地「ベルナツキー基地」へ上陸です!
ベルナツキー基地上陸
ベルナツキー基地(Vernadsky Research Base)
ウクライナの南極観測基地。南極半島の北西、ガリンデズ島にある。位置は西経64度15分、南緯65度14分。
1947年にイギリスが観測基地を設営し、破棄するところをウクライナが1ポンドで購入した。オゾンホールを発見するなど、様々な科学的成果を挙げている。
「〇〇さんなら、マイホームなんてポケットマネーで買えるでしょ?」
という、平安時代から使い古されてきたネタがありますが、南極の基地なら1ポンドで買えたのです!これなら私でもポケットマネーで買える!(でも来れない)
これがベルナツキー基地です!!
さっそく上陸!
設置されているタンクもカラーリングされてて、オシャレでかわいい!!
各都市への距離が示された標識がありました。東京までの距離もあるよ!見つけられるかな?
よりもいでは「日本から1万4000km」と言われてましたが、ここからは1万6000kmほど離れているようです。思えば遠くに来たものです!
この標識、
この二人の後ろにある標識かなー?とも思ったんですが、ちょっと違うような……。惜しいけど何か違うような……。ほかの場所にも、こういう標識があるんでしょうな!
※追記…これは昭和基地のものであるという情報いただきました!感謝!
ベルナツキー基地の内部見学
そんなベルナツキー基地の中を見学させていただきました!南極という閉鎖空間で生きる十数名の男性たち。その日常を想像すると胸が高鳴ります!
この基地、隊員のみなさんが日常で使っている職場であり、住居でもあります。普通に食事したり、ビリヤードを楽しんでいる横を、カメラを持った観光客が押しかけてくるわけです。心休まらなくない??逆の立場だったらしんどいわー。ヴェルナツキー基地のご厚意に感謝するばかりです。
感謝するばかりなのですが、その、たいへん申し上げづらいのですが、
ペンギン臭さがすごい
ひと様のお家にお邪魔しておいて「この家、臭い!」なんて言うの、発言小町でフルボッコにされて炎上間違いなし案件ですし、そんな奴は西川貴教に消臭力で殴られろと思うわけですが、すいませんそれでも臭いんです!!ペンギンさん容赦ないです!!
とすると、ここに住まう皆様は、はたしてこの匂いをどう捉えているのか……。一週間もすれば慣れるものなのでしょうか。興味深いところです。
世界最南端のお土産屋さん
そしてこの基地には、「世界最南端のお土産屋さん」があります!文字通り最・南・端!!ここから南にお土産屋さんなし!!これはテンションがあがる!ちなみに米ドルが使えるよ!
ワッペンやショットグラス、絵葉書などがありました!マグネットシート買っちゃいました!我が家の玄関には、つねにベルナツキー基地があります!
世界最南端のパブ
そしてさらに、イギリス基地時代に、わざわざ本国から持ってきた材木で作ったというパブもあります!
ビールやワインなどありません。ウォッカ一択です。
しかも、ここ南極で作ったというウォッカ!そのウォッカを3ドルで飲むことができます!南極産のウォッカを南極で飲む!なんという贅沢でしょうか!
そして、このパブの謎ルール。
「服を着たまま、 その場でモゾモゾやってブラジャーを脱ぎ、それを捧げればウオッカが無料になる」
何でだよ。
思わず強めの疑問が出るわ!なんでも希望者は、この場でブラジャーを脱ぎ、そこに自筆でサインして基地に贈呈するそうです。よーくカウンターを見ると、世界各国の観光客が提供してきたブラジャーが積まれています。
なんてこった。
完全に俺の得意分野じゃねぇか。
そもそも何故こんなルールができたのか。
想像するしかないのですが、基地に入る前に聞いた、添乗員さんと隊員の会話にヒントがあるのかもしれません。
添乗員:「ここに住んで、一番困ることは何ですか?」
隊員:「 女がいない(´・ω・`) 」
だからってこんな形で童貞をこじらせなくても。
「隔絶された世界で女日照りを極めるとこうなるのか」という、ある種の文化人類学的サンプルのようなお話ですが、「世界最南端の奇習」って考えると、なんかカッコよく感じますよね!なんでも世界最南端ってつければ許されると思うなよ私。
なんかね。世界の奇祭はこうやって出来ていくんだなぁ、って。
でもまぁ、冷静に考えると、ブラジャーと3ドルのウォッカ交換、でしょ?
500円程度でブラジャー捧げるかっていうと、それは割に合わないよねー、と思っていたら、ツアー参加者の若い女性がいったー!!
(゚Д゚)そして脱いだー!!!
(゚Д゚)捧げたー!!!
(゚Д゚)ウオッカをゲットしたー!!!!
隊員&客「「「「 ウォォォォォォォォォォォ!!ヒューヒュー!! 」」」」
何だこれ。
俺たちは南極で何をやってるんだ。
しかし、新たに積まれるブラジャーを見るにつけ、これはウォッカがなくてもやるべき行為なのでは……?と思ったわけです。
だって南極に、自分のサインが描かれたものを残すことができるんですよ?宇宙へ飛び立つロケットに、自分の名前を刻む権利が売れる時代です。それの南極版、ブラジャー版と考えれば、ウオッカ以上の価値があるんじゃないか……?!なんてこった!事前に知っていたら、私だってブラジャーを仕込んできたのに!!添乗員さんも前もって言ってくれよ!!」
添乗員さん「『女性は』ウオッカ無料だそうです」
私「(゚Д゚)チクショー!!」
南極にいたね。コウメ太夫。
女性のみなさん、ベルナツキー基地に行くときは(何らかの)ご準備を!
こうして、南極圏2日目は過ぎていきました――。