ゲームレビュー:無人で帰還した帆船の謎を追え!「オブラ・ディン号の帰還」

知人に勧められてハマったゲーム、「オブラ・ディン号の帰還」をご紹介します!

1807年。5年前に消息不明となった商船「オブラ・ディン号」が突如、ファルマス港に帰還する。船はいたるところが損傷しており、乗員は見当たらない。 あなたは保健調査官として船に乗り込み、損害査定書を作成するため、オブラ・ディン号に何があったかを調査する―――。

まず特筆すべきは、この白黒の画面。

2色のモノトーン画像は、まるで昭和のパソコン画面かと思えるほどの、古めかしさを感じさせます。

ちなみにこの色調はオプションで変更できるのですが、

「IBM 8503」

「Macintosh」

「IBM 5151」

……と、往年のパソコンが選び放題です。でも、どれを選んでも2色です。

そこオプションで頑張るところですか。

 

ただ、このモノトーンの雰囲気が、船を探るにつれて見えてくる「異形の怪物」たちの不気味さを引き立ててくれるのですよ!

主人公は、無人となった船を探索していきます。

 

船上では、死体を数体発見できます。

この死体の残留思念を通じ、過去の亡くなった場面を覗き見ることができます。

 

この「死んだ場面を見る能力」を利用し、乗客60人について、「その人が誰で、どうやって死んだか」を推察していくのが、このゲームの目的となります。

乗客名簿に記載されている職業、国籍や、船上スケッチの様子、死亡現場でのセリフや関係性、などから、乗客一人ひとりを推理して絞り込んでいきます。

死亡時、セリフで「○○、危ない!」などと言われてる人は簡単に確定できますが、そうでない人は「この持ち物を持っている、ということは……」「この場面で一緒に居るってことは、この二人は……」「こいつとこいつは確定したから、ってことは残りはあいつだな!」と、推察していくことになります。

名前と死因を3人当てるごとに「デデン!」と音が鳴り、3名分が確定していくシステムがまた秀逸!少しずつ、でも着実に図鑑が確定されていくのが気持ち良いです。

「偽名を使っていた」「別人のアイテムを使っていた」などの変に捻ったトリックはないため、素直にとらえて確定していけば大丈夫です。

ただ、「とある文化の情報・風習を知っていないと確定できない人」が数点あるのだけは引っかかった!あと、大画面でやったほうが気付きやすい情報もある点に注意!私はNintendo Switchの画面でやって、えらい苦労した!

というわけで、推理モノが好きな方にはオススメなゲームでした!

 

「オブラ・ディン号の帰還」 →公式ページ