ときめかねぇスクリーンセーバー

　ゲームラボ98年10月号より抜粋。

　伝説の樹の下にかけつけたら詩織ちゃんが首を吊ってたりする、マジメなときめき野郎なら激怒モノのイカしたスクリーンセーバー。

　欲しい！これ欲しいよママ！これ買って！えっ通販やってないの？じゃあ友達に頼んで送ってもらって！

　友達に頼んで買ってもらいました。ソフトの代金より郵送費の方が高かったぞ。ちなみに言っておきますが、俺は

　「ときめきメモリアル」

　なるゲームはやったことがありません。登場人物も「詩織」なるねーちゃんしか知りません。でもね、欲しかったの。とても。だって

　「首を吊ってたりするイカしたスクリーンセーバー」

　なんて紹介されるソフトなんて初めてでしたから。

　さて内容。三種類のスクリーンセーバーが入っています。

１．男が画面の左から右の伝説の樹のほうへ走っていく。すると右から女性が歩いてくる。見つめ合う二人。そこに

　主人公の後ろから包丁をもったもう一人の女性が襲いかかり、男性の背中をぷすっと刺してしまう。飛び散る血。

２．男が画面の左から右の伝説の樹のほうへ走っていく。すると右から女性が歩いてくる。見つめ合う二人。すると急に苦しみ出す女性。よくみると伝説の樹の下で呪いのわら人形に五寸釘を打っている女性がいる。

３．男が画面の左から右の伝説の樹のほうへ走っていく。息を整え、ふと上を見上げて驚く。見ると、伝説の樹にロープを掛けた首吊り死体がある。

　あああイカス！すげえカッコいいよ！買ってよかった！俺こういうシュール系に弱いんですよ。「ミカン星人」とか「しかと」とかも買っちゃったもの。だけど

　キャラが流血するスクリーンセーバーなんて初めてです。

　上に紹介した三種類のスクリーンセーバ、すべてモノクロです。つまりキャラも伝説の樹もシルエットで表現されています。それがまた「ときめかなさ」を引き立てていてイイ感じです。

　ぜひともみなさん、機会があったらこのソフトを購入してすさまじいときめかないワールドを体験してみてください。

　おすすめです。安いし。

　ちなみにこのすんばらしいソフトの作者「maruan」さんはゲームラボという雑誌にてエッセーを投稿しております。すっげえファンになりました。がんばってください。