ball03wls.gif (1536 バイト)終末の過ごし方ball03wls.gif (1536 バイト)


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 「今週末に人類は滅亡する。」

 そんなストーリーで進んでいくビジュアルノベル。

 まず、説明書を読む。最初にストーリーの概要が書いてあります。人類が滅亡すると宣言されてから、略奪や暴動は起こってはいるが人々はそこそこ冷静であること。長距離の交通機関は麻痺しているが、鉄道などは昔の国鉄マンがボランティアでやっていること。ラジオなどは宗教団体が運営している番組などもあること。

 週末に人類滅亡という突飛もない話ですが、このあらすじが非常にリアルに書かれていて結構すんなりと物語に入っていけます。

 次に登場人物紹介。恐ろしいことに全員眼鏡っ子。主人公の男も。唯一眼鏡を掛けてない「多弘」もコンタクトという設定。妙なところに妙なこだわりが感じられます。

 

 ゲーム自体はビジュアルノベル。選択肢が以上に少なく、かつ簡単なのですぐ攻略できるでしょう。操作性とも問題なし。というか、ビジュアルノベルってプログラム的にはあまり工夫するところがありませんからねえ。その分ストーリーが重視されますけど。

 で、そのストーリーの出来、はっきり言っていいです。ちょっとパステル調のグラフィック、せつない音楽が滅亡へ向かっていく主人公達の雰囲気にマッチして素晴らしいと思います。

 なんでもこのシナリオ担当は、昔「Esの方程式」でもシナリオを作ったそうで、先輩曰く、『「Esの方程式」と同じシナリオ担当ならば買って損はないだろう。』そのとおり、買って損はないです。

 俺のお気に入りは「多弘」の話。このゲームはぜひ皆さんにやって欲しいので詳しくは言いませんが、年上の保険医への想いはせつなくていい感じでした。

 

 最後に、ゲームには関係ないのですが、スタッフロールのデザインは秀逸です。「ろじっくぱらだいす」の目指している感じに似ています。一見の価値ありです。

 買うべし。