1up
←叩くと1upキノコが出てきます。 

日記

先日、新幹線に乗りました。(ワタナベさんのセレブ!って羨んでいいですよ……。)

A~E列の中のC列、つまり3席並びの通路側に席を確保しました。

酒を飲んだ私にとって、ここが最もトイレに行きやすいポジション。自らの経験と膀胱量を照らし合わせた適切な判断!(ワタナベさん賢い!!って罵っていいですよ…。)

 

で、席に座ってたんですが、前の席の女性が眠ってて、船を漕いでいたんです。

通路席なので、揺れてる体が通路にはみ出して、その後ろ姿が私から見えるんですよね。

 

その方の来ている服、ストライプ柄だったんですけど。

その柄が、私が穿いてるトランクスの柄と、完全に一致してたの。

 

「柄が似ている」とか、「色合いが同じ」とかじゃないの。

同じ布から切り出したんだね、ってぐらいに完全に同じなの。

「もともとセットで売ってたんじゃないの?」ってぐらい同じなの。

 

そこですさまじく感動したんだけど、だからどうした、って話じゃないですか。

感動のあまり、前の女性を叩き起こして

「ほら!!あなたの服と、私のトランクス、柄が完全に一致してるんです!!これって運命じゃないですか??」

とか言えないじゃないですか。鉄道警察のご厄介になるじゃないですか。

 

なので、ずーっと(パンツ……パンツ……)って心の中で思ってたんですけど。

前の女性、船を漕いでるから、メトロノームのように揺れてて。

だから、定期的にストライプが見えるんですよ。

なのでそのたびに

 

(パンツ……。)

(パンツ……。)

(パンツ……。)

(パンツ……。)

 

 

 

 

結果、連想しちゃって、めちゃくちゃトイレに行きました。

C列を確保した私、ナイス!!!(ワタナベさん賢い!!って罵っていいですよ…。)

日記

 

衣替えが面倒なので、

「衣の世代交代に失敗した」

と言い換えてみました。でも寒いです。衣替えしてないから。半袖だから。

 

そんな私ですが、先ほど便座に座ったら暖かくなっていて

「秋………!!」

ってなりましたね。便座で感じる秋もあるさ。だから衣替えしなくても大丈夫!(でも寒い)

日記

近所に、ずーーーっと気になっている定食屋があります。

街のはずれにあるその古定食屋は、どこからどう見ても繁盛してなさそうな佇まいなのに、なぜか気になってしまう、だけど入るにはちょっとの勇気がいる、そんな店なのです。 

以前、意を決して、その定食屋に入ったことがあります。

入った途端、店員のお母さんに

「ごめんね~、今日、定休日なの~」

と言われて、ハイすいません、と出たけど、よく見たら暖簾も出てるし看板も光ってる、えっなんで??……まあ、そんな店なのです。

だからまだ、私はその定食屋で、食事をしたことがありません。

 

そして今日。

在宅で仕事に詰まり、そこそこのストレスを抱えて終業。

腹は減ったが家に食べるものが何もなく、外は雨。

なるほど。ギャンブルをするにはちょうどいい日じゃないか。

例の定食屋に、チャレンジするとしよう。

 

 

店に入ると、初老のご夫婦が暇そうにテレビを見ている。

テーブルは2つ。カウンターに椅子が4脚。客は誰もいない。

座敷もあるけど照明がなくて薄暗く、なぜか雑に布団が敷いてある。

 

敗 色 濃 厚。

 

しかしもう引き返せません。

そのまま入店し、テーブルへ座ります。

 

お父さん「オススメは、まぐろ定食ですよ」

なるほど。ここはオススメを頂くことにしましょう。

 

ワタナベ「じゃあ、まぐろ定食をひとつ」

お父さん「え?」

ワタナベ「まぐろ定食をひとつ」

お父さん「え??」

ワタナベ「まぐろ定食を、ひとつ」

お父さん「え????」

 

たったいま私に勧めたよね??????

そんなに難しいオーダーしてないと思うんだけど???

 

お母さん「まぐろ定食ですって」

お父さん「ああ、ああ」

 

私、まったく同じこと、言ったよね?????

ちなみにお母さん、そう言いながらも、入店したときに居た位置から一歩も動かずに、テレビで演歌を見てる。

生きてるよね?私にしか見えてない存在、じゃないよね?

 

ちなみにいまだ、お冷もおしぼりも出てこない。

エアコンの温風が、すごい勢いで私の顔を炙ってくる。

あと傘立てに死ぬほど傘が刺さってるけど、客、私だけ。

こいつは面白くなってきやがったぜ……。

 

調理場に立ったお父さん、しばらくして、お母さんを呼んだ!

それに応えるお母さん!

やおら立ち上がり、調理場へと向かう!

よかった!ちゃんと生きてた!

でも!すべての動きが!緩慢!

 

お母さん「おまたせしました~」

まぐろ定食が来ました。

ちなみに、テーブルに置かれた瞬間、エアコンの強風におひたしの鰹節をすべて吹き払われてます。

さっそく一口。(ぱくり)

 

 

普通!

 

 

だが悪くない。悪くないぞ!こういうのを求めていたんだ!

……と食べ進めていたところ、お父さんとお母さん、私が入店したときにいた位置にぴったり戻り、私にかまわずテレビの演歌番組を見ています。

 

お母さん「千昌夫の顔がちょっと違うねぇ」

お父さん「これ昔の映像なんじゃないかい」

お母さん「あー、昔のなのね」

 

あれ?

むしろお二人に、私の姿、見えてるよね?

ここに客がいるって、わかってるよね?

 

仕方なく、私もテレビの演歌を見ながら、食事をするじゃないですか。

その間も、お二人は私に構わず話し続けてるじゃないですか。

 

お父さん「吉幾三の歌はほんとうに難しいんだよね」

お母さん「このひとは本当に上手だねぇ」

お父さん「そうだねぇ」

 

ここ、私の実家?

 

 

というわけで、腹を満たし、お店を出たのです。

しかしこのお店の評価は一旦保留としておきたい。

別日に別メニューで再チャレンジしたい。そう思わせる不思議な魅力が、あの店にはあるのです。

ごちそうさま、お父さんお母さん。次は唐揚げ定食を注文するよ……。

 

 

ちなみに、最後までお冷は出ませんでした。